【八王子市】背後に滝山城より古い城跡を持つ浄福寺。大晦日には参拝客にも鐘をつかせてくれるそうです

浄福寺

八王子市下恩方町にある大きな寺院「浄福寺」

開山は文永年間(1260年代)という歴史ある真言宗智山派の寺院です。

浄福寺の後背には、浄福寺城(新城・案下城ともいう)があり、中世の典型的な山城の構えをなしています。その遺構は今なお目にすることができ、古城ファンには人気の本格山城で1972年1月27日に八王子市指定史跡にもなっています。

下の写真の観音堂の先から、崖の間の急峻な山道を30分ほど歩くと浄福寺城跡に着きます。

浄福寺

浄福寺境内は多くの草木で満たされています。特に、春は梅の古木の匂いに始まり、樹齢数百年の枝垂桜は高さ十数メートルもあり圧巻です。今の季節は観音様に縁のある数の33種類の椿が色とりどりに咲きほこっています。

浄福寺12月31日の午後11時30分より、参拝にいらっしゃる方はどなたでも除夜の鐘を撞くことができます。整理券替わりに配っている木札も、ありがたいと大変な人気だそうです。

除夜の鐘の後には、新年に際し元朝大護摩供を厳修します。鐘の音は聞くだけでも良いですが、自分で除夜の鐘をついて煩悩を祓い、気持ちを新たに新年を迎えるのも素敵ですね。

浄福寺境内では天保年間(1830年頃)に建てられた塔を見ることもできます。宝篋印塔といい、真言宗の経典を奉納した塔のことだそうです。

本当に長い歴史を感じられるお寺です。本堂内には、江戸幕府から賜った駕篭や箪笥などの品々も保管されているそうです。

浄福寺

浄福寺では、年間を通して様々な行事が行われています。

施餓鬼会や彼岸会といった伝統的な仏教行事のみならず、毎月第三日曜日には写経会が行われ、夏休みには子どもたちを集め寺子屋を開き、流しそうめんや工作をしたりしながら、楽しくお寺のことを知る機会を持つそうです。

浄福寺

画像提供: 青春出版社

浄福寺の住職廣澤隆之さんは、1971年に京都大学文学部哲学科を卒業し、1977年大正大学大学院文学研究科(宗教学専攻)博士課程満期退学。その後大正大学仏教学部教授、智山伝法院院長、大正大学副学長を歴任し、現在は大正大学名誉教授を務めていらっしゃいます。

このたび出版された『日本人なら知っておきたい!神様と仏様事典』という本の監修もしています。神様や仏様をより身近に感じられるようになるだけでなく、大人として知っておきたい知識も身につく本です。

『日本人なら知っておきたい!神様と仏様事典』 青春出版社刊
監修:三橋 健/廣澤隆之
定価:1,100円(税込)ISBN: 978-4-413-09792-5 

お寺に行く機会が少ない方でも、広々とした浄福寺の境内を散策がてら参拝すれば、清々しい気持ちになれそうです。浄福寺へはバスで高尾駅北口1番のりば 「陣馬高原下」行き⇒(約15分)
 ⇒【大久保】下車 徒歩1分です。

浄福寺はここ↓

Feet and head

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