【八王子市】ほっこりニュース。今年もつばめと駅員さんの温かい交流が見られます+現金は使用不可な新型NewDays自販機
夕闇が夜に変わる時刻、JR高尾駅はとても美しい姿を見せてくれます。
柔らかな光が漏れる駅舎は、2026年度以降に行われる予定の南北自由通路に伴う工事によって姿を変えるかもしれませんが、現在は毎年ツバメが来るような、のどかな雰囲気がある駅です。
そんな高尾駅の中に赤いパイロンが立っていました。
「巣立ちに向けた訓練実施中」
こんな案内を見ると、駅員さんの優しさにジーンときてしまいます。
古くからツバメは農作物の害虫を食べる益鳥として、また、巣をかけた家には幸福を招く鳥として親しまれてきました。
しかし、日本野鳥の会によると、近年の開発やライフスタイルの変化等とともにツバメが子育てできる環境が減り、都市部での巣立ち雛の減少と、過疎地域での営巣の減少が進んでいることが明らかになったそうです。
高尾駅では駅舎の中までツバメが飛んできています。
天井にはツバメの絵が貼ってありました。
このツバメの絵が書いてあるものは、人と自然の共存のために野鳥の調査分析などを行っているバードリサーチが駅などに配布しているプラスチック段ボール製のフン受けだそうです。ツバメが抱卵を始めたら設置するそうです。
この位置に親鳥を驚かさないように注意しながら、フン受けを設置するのは大変な作業だと想像できますね。
ツバメのフン受けは、人の通り道にツバメが巣を作ってしまった場合でも、通行人の頭上にフンが落ちないようにするためのものです。
かわいいツバメのイラスト入りのフン受けを付けることで、そこを歩く人たちに、優しい気持ちでツバメの子育てを応援してもらえることを願って設置されているそうです。
バードリサーチは市民参加で野鳥調査をしている団体で、毎年春にツバメの飛来時期の調査を実施しています。
高尾駅の外側張り出し部分には、望遠レンズで見てみるとツバメではなく鳩が卵を温めているようでした。
ツバメにもハトにも思いやりを持って接する高尾駅の駅員さんは、みなさんいつも笑顔で丁寧に接客してくれます。
いつまでも、ツバメが幸せを運んできてくれる駅でいてほしいですね。
日本野鳥の会では、パンフレット『ようこそツバメ』をプレゼントしてくれるそうです。
近年、ツバメを取り巻く環境が変化し、ツバメが見られなくなったと感じる人が増えています。
皆さんのご近所ではどうでしょう?ツバメを探して観察してみませんか。
このパンフレットでは、ツバメの巣の探し方や観察時の注意点、見どころなど、ツバメ観察の時に知っておきたいポイントをまとめて紹介しています。
そしてもう一つ、JR高尾駅の小さなニュースは「自販機」です。
高尾駅北口改札横には閉店となった売店のあった場所に、新型自販機が設置してありました。
交通系電子マネー専用と書いてあります。
交通系電子マネーというのは、電車やバス、市電と言った交通機関の乗車券機能を備えるスイカやパスモなどの電子マネーの総称です。
現金は使えません。
自販機は、ワッフルやバームクーヘンなど菓子パンのようにお腹にたまりそうなものや、ゼリードリンクやお菓子、スナックに加え、お土産にもちょうど良い「高尾ポテト」の詰め合わせもありました。
子育てが終ったツバメ一家は、夏が終わる前に高尾駅を飛び立ち、エサとなる虫が多く採れる水辺でしばらく過ごし、九州沖縄を経て、2000〜5000キロメートル離れたフィリピンやベトナム、マレーシア、インドネシアなど南方の国に飛び立ちます。
ちなみにツバメの体重は18グラムほどとのこと。体力をつけるためにたくさん食べようと思う考えを、バッサリ切り捨ててくれるスマートさです。
みなさんもお家の近くにツバメが来ているか、探してみてくださいね。
JR高尾駅北口はここ↓