【八王子市】市役所近くで目撃されたクマらしき動物、実はイノシシだったかもと八王子市が発表しました
号外NET八王子市でも度々取り上げたクマ情報。
2023年12月7日には八王子市役所の近くの清川河川敷広場に「クマらしき動物」が出没したと、八王子市及び警視庁が注意を呼びかけていました。
しかしながら、前日の6日のほぼ同一時間に他の方が撮影した「大きく黒い野生動物」の顔がイノシシだったことなどもあり、7日に撮影された映像を再確認したところクマではない可能性が高いと判断したようです。
更新日:令和5年12月11日 ページID:P0033265
12月7日の午後5時頃に、浅川沿いの清川河川敷広場付近で、イノシシと思われる野生動物が目撃されています。市で映像を確認したところ、特徴などからツキノワグマではなく、イノシシである可能性が高いと思われます。付近を訪れる際は、十分ご注意ください。(八王子市役所産業振興部獣害対策課発表)
■目撃したら
・近づかず、興奮させないように、静かに見えない場所に避難してください。
・目撃情報は、警察署(110番)・獣害対策課へ、日時・場所をご連絡ください。
・人に危害を加えるような場合には、警察署(110番)へ通報してください。
■もし、出会ってしまったら
・十分に離れていて、こちらに気づいていないような場合は、何もせず、放っておきましょう。
(野生動物は臆病なので、ほとんどの場合はそのまま逃げていきます。)
・できるだけ刺激をしないよう、落ち着いて、ゆっくりと後退し、静かにその場を立ち去りましょう。
・決して威嚇したり、追い払おうとしたり しないでください。
・静かに退避 ・追い払おうとしない ・危険を感じたら110番通報
目撃された野生動物は大変大きく、イノシシだからといって安全というわけではありません。
イノシシはどんな環境にいる生き物なのか
イノシシは誤解されやすいのですが,もともと昼行性,つまり人間と同様に太陽の出ている時間帯を生活時間にしている動物です。
「夜しか見ないじゃないか」という人もたくさんいると思いますが,じつは,とても臆病な動物なので,人間に姿を見られない夜に行動様式を変えているだけなのです。
そのため,人間に慣れて警戒心の減ったイノシシは,日中でも姿を見せるようになります。
また,現在のイノシシは山奥に住んでいる生き物ですが,元々は平地の生き物でした。江戸時代の文献などでは,さほど山深くない平地に住んでいるイノシシを狩る記述があったりします。
人間がどんどん生息域を拡げ,山の方へ進出するのに合わせて,イノシシもじりじりと山へ生息域を移していったのです。
ほかにも,イノシシは決まった縄張りというのを持ちません。だいたい2㎞の範囲の中で毎日あちこちの地面を掘り返してエサを探す暮らしをしています。
その範囲の中で,安全でお気に入りの場所を寝屋にしています。寝屋は何カ所かあって,その時々で使い分けています。
でも,狩猟の際に猟犬に吠えたてられると1週間以上帰ってこないくらい,簡単に暮らす場所を変えます。
縄張りの取り合いというのもしません。雄同士で喧嘩しているのは,だいたい雌を取り合っているときくらいです。(茨城県ホームページより抜粋)
イノシシは、里山を中心に生息し、鼻の力が強く、ジャンプも得意で、狭い隙間に潜り込むのも得意です。
たとえば、成獣だと助走をつけないで1m以上の高さを飛び越え、鼻では50kg以上の石を動かすことができます。大きさは頭胴長120から150cmくらい、体重70から140kgくらいで、走る速さも早く、突進したときの破壊力は凄まじいものです。一方でその体格には似合わず20cmの狭い隙間でもくぐり抜けることができます。また、弾丸型の体型はやぶ山の移動に適しています。
繁殖力も旺盛で、普通、春(4から6月)に1度、1回に4から5頭ほどを出産し、そのうちの半数ほどが育つといわれています。ちなみに、イノシシは一夫多妻制で、晩秋から冬にかけて交尾し、約4か月の妊娠期間を経て、耕作放棄地などの繁みで出産をします。
イノシシの性格は臆病です。したがって、おもに人のいない夜間に活動しています。また、イノシシの学習能力は想像以上に高いともいわれています。
イノシシは雑食性で、地面を掘り起こしては地中にある動植物(植物の根茎やタケノコ、ミミズなど)を食べたり、ドングリなどの果実や昆虫のほか、カエルやヘビ、カニなどを食べます。最近ではコメや野菜などの味を覚え、柑橘や飼料作物にいたるまで、多くの農作物に被害を及ぼしています。季節でみると、おもに春はタケノコ、夏はイネ(乳熟期の米)、秋はドングリ、冬はクズの根などを食べています。特に、食べ物の少ない時期に乳熟期を迎えるイネは多大な被害を被ることになります。(高知県ホームページより抜粋)
八王子市は環境も良く自然を身近に感じられますが、大型野生動物は突進されたらとても敵うものではないので引き続き注意を怠らないようお願いします。
清川河川敷広場はここ↓