【八王子市周辺】相模湖近く、神奈川県で唯一大切に保存されている県重要文化財の小原宿本陣。幻想的なライトアップ始まります
高尾駅のお隣、神奈川県の相模湖駅近くの 甲州街道小原宿本陣で2024年3月16日(土)から23日(土)まで、ライトアップイベントが始まります。
八王子市には、小仏峠の甲府側に位置する神奈川県の小原や与瀬にルーツを持つ方も多く、相模湖ができた時(1947年)に八王子に移り住んだ方も多いそうです。
また、八王子の織物産業が栄華を極めていた時代には女工さんたちが小原や与瀬から多く通い、八王子の繁栄を支えていました。
この甲州街道小原宿本陣は神奈川県下で唯一残存している本陣です。
江戸時代の参勤交代で大名が泊まった本陣として、東海道と甲州道中にあった宿のうち神奈川県内で唯一現存するものです。
定紋のついた敷居の高い玄関がある純日本風の豪壮な建物で、県重要文化財です。
江戸時代に甲州街道を利用し、参勤交代を行った信州の高島藩、高遠藩、飯田藩の本陣となっていました。
「本陣」とは、江戸との往復をする際にお殿様が宿泊した建物です。
大名や旗本、幕府の役人らが利用した。「大旅籠屋」(おおはたごや)とも呼ばれていました。一般の人は止まることはできず、庄屋や名主などの住居が指定されることが多かったそうです。
西側の奥座敷が三部屋に区切られており、本陣として利用されていました。
奥の座敷がお殿様の就寝する「上段の間」、手前の座敷が家臣の就寝する「控えの間」
左側は警護を担当する侍(サムライ)が詰める「入り側」となっているそうです。
小原の街並みが光に溢れる小原宿ライトアップは、小原宿本陣をはじめとし小原の街並みを幻想的に彩ります。
2024年3月16日(土)から22日(金)までは本陣に入れませんが、17時30分から20時30分までライトアップされます。
最終日の3月23日(土)には17時から19時30分までイベントが行われ、20時30分までライトアップされます。
街には古民家カフェやお店、キッチンカーなども登場します。
3月23日(土)には小原宿本陣にて、太鼓や三味線の演奏などのイベントも企画されています。
春の暖かさを感じる季節になって花々が咲き誇るようになってきました。
歴史情緒残る小原の街並みを是非ご覧になってはいかがでしょうか。
自家用車で訪問される場合は、近くの「小原の郷」 「小原ふれあい広場(23日のみ)」に駐車することができます。
たまには甲州街道を通って、大垂水峠をドライブしながら行くのもいいかもしれませんね。
小原宿本陣はここ↓
記事協力:小原宿活性化推進会議・相模湖観光協会