【八王子市】八王子城跡で開催される北条氏照まつりは、歴史絵巻を見るくらいドラマチックなお祭りです
令和6年(2024年)10月27日(日)、八王子城跡において「第13回 八王子北条氏照まつり」が開催されます。
(雨天順延11月3日(日・祝))
北条氏照まつりでは、武将や侍に扮した方々も多数参加します。
それぞれが工夫を凝らした手作りの衣装で、来場者を楽しませてくれます。
まるで、訪れた人を歴史の渦が包むようなパレードは必見です。
【イベントの主な内容】
・八王子北条甲冑武者隊と友好都市の北条武者隊による演武とパレード
・八王子城跡ガイダンス施設内展示物紹介
・太鼓演奏などのライブイベント
・模擬店の出店
八王子城は、小田原に本拠をおいた小田原北条氏の三代目、氏康の三男、北条氏照(?から1590年)が築いた山城です。
築城の時期ははっきりしませんが、天正年間に築城が開始され、氏照が滝山城から移ったのは天正12年(1584年)から天正15年(1587年)の間とする説が有力です。天正18年(1590年)6月23日、豊臣秀吉の関東制圧の一環で、前田利家・上杉景勝軍に攻められて落城しました。この、八王子城落城が決め手となって籠城を続けていた小田原城は開城、北条氏は滅亡しました。氏照はこの時、小田原に籠城中で、開城後、兄の氏政とともに城下で切腹しました。
八王子城は、関東屈指の山城です。氏照が構想していた城郭は壮大で、落城時はまだ未完成の状態であったと考えられています。
城は大まかに、城下町に当たる「根小屋地区」、城主氏照の館のあった「御主殿跡」などの「居館地区」、戦闘時に要塞となる「要害地区」に分かれています。
平成2年(1990年)の落城400年という節目に、御主殿地区の石垣と虎口などの通路、御主殿に続く古道が整備されました。石畳や石垣は、発掘によって確認された当時のものをなるべく活用し、破損していた個所についても、できるだけ当時の形に忠実な復元がされています。
また、見学者の案内のために管理棟が建てられ、広場に八王子城案内板が設置されました。
八王子城周辺は、江戸時代には徳川幕府の直轄地、明治になってからは国有林となっていたため、あまり人の手が入らず、御主殿周辺の遺構は良好な形で残っていました。
要害地区は深沢山(城山)の地形を巧みに利用して作られています。頂上に本丸が設けられ、周囲に敵の侵入や攻撃を防ぐために「曲輪」と呼ばれる平場が配置されています。
戦国の山城としての状態を良く残していることなどから、平成18年4月に日本城郭協会より「日本100名城」に選定されました。
八王子市内では八王子城のほかに滝山城が「続日本100名城」に選定されています。
【当日は会場の八王子城跡まで、シャトルバスが運行されます】
当日は八王子城跡の駐車場が大変混雑するので、お車でお越しの方は元八王子中学校に設置される臨時無料駐車場に車を停めて、無料シャトルバスで会場まで行くのが良策です。
お車でない方も、どうぞシャトルバスに乗ってお越しください。
【第13回 八王子北条氏照まつり】
開催期間 10月27日(日)
開催時間 午前10時~午後2時
開催場所 八王子城跡御主殿跡地及び模型広場、八王子城跡ガイダンス施設など
御主殿
八王子北条氏照まつりは、御主殿跡および周辺が会場となっており、当日は城跡見学が難しい状況となります。また、まつりに伴い10月22日(火)から10月28日(月)(雨天順延の場合は11月4日(月)まで)の間は、準備・設営や撤収作業のため、御主殿跡や虎口の石垣階段などに資材等が置かれる場合があります。
八王子城跡の見学をお考えのは、予めご承知おきください。
八王子城跡はかなりの山道を歩いて辿り着けます。歩きやすい靴と、脱ぎ着しやすい上着をつけてくるのが良いかもしれません。
八王子城跡はここ↓
記事協力:元八王子地区町会自治会連合会