【八王子市】八王子市の市立小中学校及び義務教育学校107校で使われる電力が、風力電源等になりました

桜八王子市の市立小中学校及び義務教育学校107校は、実質再生可能エネルギー100%の電力(以下「実質再エネ電力」)の使用を2025年4月1日より開始しました。

自然豊かな八王子市内にもようやくサクラの季節がやってきて、山も森も街も賑わってきました。

八王子市は、2022年2月10日に「ゼロカーボンシティ宣言」を行い、2050年までにCO2排出実質ゼロをめざしています。また、2023年3月には八王子市地球温暖化対策地域推進計画を改定し、脱炭素社会実現に向けた取り組みを強化しています。

この計画に資する取り組みとして、コスモ石油マーケティングが、八王子市の市立小中学校及び義務教育学校107校に再エネ電力プラン「コスモでんきビジネスグリーン」の提供を始めました。

中学校

画像はプレスリリースより

「コスモでんきビジネスグリーン」とは、コスモエネルギーグループのコスモエコパワー株式会社が発電する風力電源等を用いて、再エネFIT電源に紐づくトラッキング付非化石証書を組み合わせた再エネ電力プランです。

今回の導入により、八王子市立107校の年間使用電力量約1,700万kWhが実質再エネ電力に切り替わります。これは八王子市内の公共施設で使用する電気の約29.2%にあたり、年間約7,700トンのCO2排出量を削減できる見込みです。

コスモ石油マーケティングは、自治体や企業の環境負荷軽減を支援し、脱炭素社会の実現に向け、さまざまな取り組みを継続しています。

浅川

コスモでんきビジネスグリーンは、環境省によって2022年4月に皇居外苑、京都御苑など計6施設に供給開始され、八王子市でも2022年4月ポンプ場、リサイクルセンター、2022年8月に戸吹最終処分施設、戸吹清掃工場に導入されています。

ゼロカーボンシティとは
環境省により、「2050年に二酸化炭素を実質ゼロにすることを目指す旨を首長自らが又は地方自治体として公表した地方自治体」を「ゼロカーボンシティ」と定義しています。

恩方

2015年、国連気候変動枠組条約(UNFCCC)締約国会議(COP21)において、2020年以降の温室効果ガス排出削減等のための新たな国際枠組みである「パリ協定」が採択されました。この「パリ協定」では、「世界の平均気温上昇を産業革命以前に比べて2度より十分低く保ち、1.5度に抑える努力をする」という世界共通の目標が掲げられています。

 気候変動に関して科学的および社会経済的な見地から包括的な評価を行う「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」の1.5度特別報告書によると、「パリ協定」での各国の削減目標を反映した温室効果ガスの排出量であっても、2100年までに約3度の地球温暖化をもたらし、その後も気温の上昇が続くと予測しています。
 また、世界の平均気温が2017年時点で産業革命以前と比べ、すでに約1度上昇しており、このまま温室効果ガスの排出が増加し続けると、2030年から2052年までの間に気温上昇が1.5度に達する可能性が高いことが示されています。さらに、将来の平均気温上昇が1.5度を大きく超えないようにするためには、2050年前後には世界の二酸化炭素排出量が正味ゼロとなっていることが必要であるとされています。

 日本においては、2020年10月、菅首相(当時)により「2050年カーボンニュートラル、脱炭素社会の実現を目指す」ことを宣言、2021年4月には「2030年度に、温室効果ガスを2013年度から46パーセント削減することを目指します。さらに、50パーセントの高みに向けて、挑戦を続けてまいります。」と発表があり、これまでの目標から、7割以上引き上げることになりました。

ゼロカーボンについてわかりやすく解説したものはこちら。

八王子市ゼロカーボンシティ宣言
私たちのまち八王子は、河川や緑豊かな自然を有し、伝統や
文化など人々を魅了する地域資源に恵まれたまちです。先人より
引き継がれたこの豊かな環境とともにまちの持続的な発展に向けて、
これまで、本市の強みである「市民力・地域力」を活かし、市民の
皆様とともに地域特性を生かしたまちづくりを進めてきました。
近年、地球温暖化による気候変動の影響は、気象災害の頻発
など顕著に現れています。本市においても、強力な台風や集中
豪雨により、浸水被害が発生するなど市民生活に大きな影響を
もたらしています。
そのため、私たち一人ひとりが今まで以上に地球環境に強い
危機感を持ち、脱炭素への取組を強化し、将来にわたって、
八王子の恵み豊かな環境を次世代に引き継いでい く必要が
ありますそこで、市は、 「2 0 5 0年 までに二酸化炭素排出実質ゼロ
(カーボンニュートラル)」を目指し、市民・事業者・行政の「オール
八王子」で脱炭素社会の実現に向けて、全力で取り組むことを
ここに宣言します。
令和4年(2022年)2月10日

八王子市はこれまでも、東京電力パワーグリッド株式会社とゼロカーボンシティ実現に向けた共創に関する連携協定を令和4年2月10日に締結しています。

「八王子市地球温暖化対策地域推進計画」(令和5年3月改定)
八王子市地球温暖化対策地域推進計画は、2050年脱炭素社会の実現に向けた取り組みを加速するため、 令和5年(2023年) 3月に計画の改定を行いました。

高尾山

近頃は八王子市内でも様々な気象災害が発生していて、今後も自然生態系、自然災害、産業・経済活動等への影響が出ると言われています。

気候変動の原因となっている温室効果ガスは、経済活動・日常生活に伴い排出されています。
地球温暖化は身近な問題ではないと思っていたけれど、チョコレートの原料カカオの生育に適した赤道付近で干ばつや豪雨などの異常気象が増加しカカオが1年で3倍も値上がりしました。将来はチョコレートが食べられなくなると言われたり(カカオ2050年問題)、大きな台風や雹が市内を襲ったりと、だんだん身近なところに影響が出始めている感じがします。

学校という学ぶ場の電気が変わることで、子どもたちも身近な問題として地球のことを考えると良いですね。

地球温暖化や、私たちが毎日の暮らしで取り入れることが望ましい事柄などは環境省「こども環境白書2016」にわかりやすく書いてあるので時間のある時にお読みください。

・プレスリリース

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