【八王子市】JRと京王、八王子・高尾から新宿への運賃格差が拡大 。来年の新運賃で京王線を選ぶ人が増えそうな感じに

JR東日本は2026年3月14日より運賃制度を改め、 「電車特定区間」「山手線内」をなくし「幹線」に一本化します。この日(2026年3月14日)より新しい運賃が適用されます。
特定区間の見直しについて他の鉄道事業者との競合のため通常の運賃より安価に設定されている「特定区間(八王子・高尾から新宿間など)」は、一部の区間を除き廃止します。なお、廃止後の運賃は「幹線」の運賃が適用となります。

2026年3月14日のJR東日本の運賃改正後は、JRと京王、八王子・高尾から新宿への運賃格差がますます拡大します。
本数が多く使いやすい中央線に対し、年々新宿までの所要時間が長くなっている京王線。
今までは時間のない時はJR、のんびり景色を眺めたい時は京王線などと選んでいた人も多かったかもしれません。

【改定後の運賃】
JR中央線と京王線、八王子から新宿までの運賃を比べると、その差は歴然です。
現在、八王子から新宿までの運賃は、JR東日本の運賃は492円、一方で京王線は409円。この時点ですでにJRは83円ほど高いのですが、新運賃ではJRが616円となり、その差は207円にまで広がります。
さらに高尾から新宿までを見てみると、JR現行571円 → 新運賃715円、一方の京王は409円のまま。差はなんと306円です。
八王子から渋谷の場合も、JR現行736円 → 新運賃803円、京王が409円とあって、もはや“倍近い差”となっています。

JRの貨物線
これだけ数字を並べると、通勤・通学・レジャーすべての利用者が「京王線を選びたくなる」のも無理はありません。
特に都心〜多摩方面への移動では、京王が「時間はやや長くてもコスパの良さ」で圧倒的優位に立つ構図がより鮮明になりそうです。
高尾山に向かう観光客や登山客は、乗り換えもなく高尾山口駅に行ける京王線を選び休日は特に混雑しそうです。

また、八王子、京王八王子から八王子の6ヶ月通勤定期は、現行はJR中央線が安いですが、電車特定区間廃止と特定区間割引率低下で2割以上の値上げとなる為、来年3月14日からは京王線が安くなります。
6ヶ月定期だとJR中央線の八王子~新宿が、改定前71,950円→改定後92,330円、京王線の京王八王子~新宿 が82,680円となる予定です。
JRの「幹線」・「地方交通線」の通学定期運賃は据置きです。
※「電車特定区間・山手線内」は「幹線」に統合するため運賃を改定します。
※特定区間の廃止に伴い、一部「幹線」のエリアの通学定期運賃を改定します。

また現在でも座席指定列車サービスは、八王子から新宿間の京王ライナーとJRの快速グリーン車では料金が違います。
京王線は1席410円、最速で42分。JRは割引のSuicaグリーン料金でも750円、47分です。
京王線とJR中央線、たまに都心に行く時にはどちらを選んで乗るか悩んでしまいそうですね。
JR八王子駅はここ↓





