【八王子市】祝 ノスタルジックなJR高尾駅が、2021年8月1日に開業120周年を迎えます。
中央線は、1889年(明治22年)4月11日に甲武鉄道として新宿~立川間、8月11日に立川~八王子間が開業しました。
高尾駅はその後、1901年(明治34年)8月1日に官設鉄道浅川駅(あさかわえき)として開業。旅客および貨物の取り扱いを開始しました、昭和5年、中央線八王子甲府間が電化されるなど、近代化されました。日本の鉄道史についてはこちら。
この駅舎は、昭和2年の「大喪の礼」において、新宿御苑に造られた大葬用仮停車場の用材を使用し、現位置に建てられたと言われているなど、文化財的価値のある建築物です。
また3・4番線ホームに国内最古のレールがホーム屋根の支柱(24番)として現在も使われています。
「1901年(明34年)に操業開始した官営八幡製鐵所にて1902年に製造されたレールであることを示しており、現時点で確認できる国産レールとしては最古であると言われています」との案内板があります。
【近年の高尾駅】
1961年(昭和36年)3月20日に浅川駅から高尾駅に改称しました。
1967年(昭和42年)10月1日には京王帝都電鉄高尾線も開通し、高尾駅周辺には住宅も増え、都心に行くのも便利になりました。
1987年(昭和62年)4月1日、国鉄分割民営化に伴い、中央線の駅は東日本旅客鉄道(JR東日本)の駅となりました。
1997年(平成9年)、JR東日本の駅が関東の駅百選に選定され、天狗の大きなお面などが駅に設置され、お祝いムードに沸きました。選定理由は「高尾山の玄関口として親しまれている趣ある社寺風の駅」とのこと。
1998年(平成10年)4月1日、JR東日本八王子支社設立。
2002年(平成14年)12月1日、利用客の少ない急行「アルプス」が廃止され、これに伴ってJR東日本では高尾駅始発・終着である特急「成田エクスプレス」を除く優等列車の停車がなくなりました。
2008年(平成20年)8月28日には、局地的な集中豪雨により、JR・京王の双方に大きな被害が発生しました。
2021年(令和3年3月13日)、この日より特急「成田エクスプレス」が八王子発着に変更になってしまったため、JR東日本では高尾駅に停車する定期優等列車がなくなってしまいました。
【戦時中の高尾駅】
1945年(昭和20年)5月25日米軍艦載機により、貨車などが被害に遭ってしまいます。
7月8日には駅舎が米軍艦載機による機銃掃射を受け、8月5日高尾駅を出発した長野行419列車が高尾駅と与瀬駅(現在の相模湖駅)の間で米軍陸軍機による機銃掃射を受けました。(湯の花トンネル列車銃撃事件)
3・4番線ホーム東京寄りには高尾山に因む天狗の立派な石像があります。また、2番線ホームの屋根支柱には太平洋戦争中の米軍による機銃掃射の弾痕が今も残っています。
高尾駅に来たら、ぜひ探してみて下さい。
みどりの窓口の閉鎖も検討されている(Hachioji MAIL NEWS)とのこと。写真のKIOSKも現在は閉店してしまっています。
何年か前までは、ホームに売店や立ち食い蕎麦屋さんもあり、中央線の他の駅とは一線を画しちょっとした旅気分を味わえる駅でした。
120年もの歴史ある高尾駅。これからも素敵な雰囲気を無くさず、列車に乗る人たちを迎えて下さいね。
JR高尾駅はここ↓