【八王子市】伝統の曽根人形、男の子がいなくても見るだけでも大丈夫。人形や甲冑を見物するだけのお客さんも歓迎してくれます
もうすぐこどもの日。こどもの日といえば端午の節句。鯉のぼりや五月人形が思い浮かびます。
節句に飾られる五月人形は、子どもの身を守ってくれるようにとの願いを込めて飾られる人形です。
八王子市横山町にある曽根人形は、八王子で創業して今年(2022年)で五十五年になる歴史ある製造卸問屋です。
曽根人形店ではオリジナル品から 、国指定無形文化財の人形師原米洲、原孝洲、真多呂人形、吉徳、久月などの作品も取り扱っています。
上の写真の人形は人間国宝原米州の作品。1934年 上皇陛下の初節句に人形を献上し、1966年には国より無形文化財に指定され黄綬褒章を授与。パリ人類学博物館、スウェーデン極東美術館など国内外の美術館、博物館に作品が永久展示されています。
こちらは絶対見るべき。お顔を見るだけで幸せな気分になれます。
美少年戦士上杉鎧。さわやかな色合いと銀色の威(おどし)が新しい鎧です。
本物の金や銀、毛皮を使った鎧兜は、細部までこだわった作りで見飽きません。兜の紐の網目の美しさや細工の見事さをぜひ店内で見てください。
鮮やかな武将の甲冑はそれぞれの個性が表れていて、現代に戦国時代の景色を運んでくるようです。
曽根人形八王子では、実際にお子様が着られる兜から、戦国武将仕様の兜、原米洲の大将飾りまで、伝統を重んじた手作りの名品もたくさん置いてあります。
このくらいのスペースに、こんな人形を飾りたいなどと言えば、社団法人日本人形協会が認定した節句人形アドバイザーが人形選びのお手伝いをしてくれます。
今話題なのはおぼこ丸。「丸く円満なる人生を願う」をコンセプトにデザインされたそうです。伝統を重んじた作りであると同時に、肉球の模様を足の裏に入れる、頭を丸くするなど細かいところに楽しい工夫が凝らされています。
この肉球がなんともいえずチャーミング。胴には富士御神火文の金具やお守り入り鼻紙袋を設け、頭頂部につける頭立(すだ)てには、犬・猫・兎の動物のアクセサリーでアクセント。 兜は、丸いフォルムに合わせた阿古陀形筋兜(あこだなりすじかぶと)です。
実際に被ることのできる兜は、赤ちゃんが産まれた時に手に入れ毎年被って写真を撮れば、お子さんの成長の様子が一目瞭然。
下の写真は曽根人形八王子の社長さんが、実際に被ってみてくれました。凛々しさが際立ちます。
「もう少しサイズが小さければ・・・」「人形の顔は隣の方が好みなのに・・・」といった要望に対して、可能な限り答えてくれるのが曽根人形八王子。
各商品は必ずしも展示のセット内容そのままでなく、好みや予算、設置スペースに合わせて商品を組み替えてもくれるので気軽に相談して下さいね。
原米洲の手により作られた貴重な一点ものから、飾り台の中に兜を収納できるもの、ケース入りのものなど、多様な人形に出会える曽根人形。 買う予定のない方でもお人形さんの顔を見るだけで心が癒されます。
「見るだけでもいいですよ」と社長さんのお言葉もいただきましたので、どなたでもお気軽に曽根人形をのぞいてみてください。
曽根人形八王子はここ↓(パン屋さんゴンファノンの斜め前です)