【八王子市】紅葉でもないのに山や公園の木が真っ茶色!これはナラ枯れという大変な事態らしいです

近年、カシノナガキクイムシ(カシナガ)が媒介するナラ菌により、ミズナラ等が集団的に枯損する「ナラ枯れ」が発生しています。

夏真っ盛りの2022年の8月、まだ紅葉には早いのに八王子市内の森や山の木が茶色くなっているのに気づいた方も多いと思います。

蒼々とした木々の中にぽつんぽつんと枯れ木がある風景はちょっと異様です。

そんな枯れ木に目を向けて市内を歩いてみると、思ったよりも多く、いろいろな場所で茶色い葉を見つけることができてしまいました。

上の写真はJR横浜線八王子みなみ野駅近くの、みなみ野大橋付近です。

ナラ枯れ

こちらは小比企町付近。

これらの枯れ木は、カシノナガキクイムシ(体長4.5~5.0ミリメートル)という小さな虫が媒介するナラ菌により、ミズナラ等が弱ってしまう「ナラ枯れ」によるものだそうです。

【ナラ枯れにかかった木の特徴】木の根元にフラス(木屑)が落ちている。幹に直径約1~2mmの穴がたくさん空いている。梅雨明け後から晩夏に急に枯れる。葉が赤褐色や茶色に変色し、落葉しない。

なら枯れ

上の写真は東京工科大学の国道16号沿いの駐輪場付近。

ナラ枯れは体長4.5~5.0ミリメートルの「カシノナガキクイムシ」によって起こります。

この小さな虫は、健全なナラに飛来。集合フェロモンによって集中的に木の内部にせん入し、産卵します。このとき、病原菌であるナラ菌を持ち込むのです。

なら枯れ

上の写真は高尾山の近くの金毘羅山。去年は2〜3本しか茶色い木はなかったように思います。

持ち込まれたナラ菌は、孔道(虫食いなどの穴)を伝ってまん延し、樹木の細胞に害を与えます。また、卵からかえったカシナガキクイムシの幼虫は、木の中でどんどん生育します。

ナラ菌に感染した部分の木の細胞が死ぬと、道管が目詰まりを起こすため、通水障害を起こします。この結果、多くのナラは7月下旬頃から8月中旬にかけて葉が変色し枯死してしまい、遠くからも目立つほどの姿になってしまいます。

木の中で成長・羽化したカシナガキクイムシの新成虫は、主に翌年の6月から8月に木から脱出します。この際、ナラ菌が持ち出され、また違う木に潜入します。

こうした被害を断ち切るために、ナラ枯れが発生した木は伐採・焼却などの対策が急がれます。

なら枯れ

上の写真は元八王子付近。民家のすぐ脇です。

ナラ枯れ被害がこのように拡大した背景として、燃料革命以降、薪炭林等の利用が減少し、ナラ類をはじめとした広葉樹が放置されたことなどにより、大径木が増えたことが大きな要因と考えられるそうです。被害拡大に歯止めをかけるためには長期的な視点に立った適正な森林の保全管理を行うことが重要と、東京都は国に要望し、ナラ枯れ対策をしているそうです。

なら枯れ

上の写真は南大沢と多摩境付近の公園。ここでは比較的細い木がやられていました。

被害を受ける樹種

ブナ科(ブナ属を除く)の多くの種で被害が確認されています。

例えば、コナラ属・ミズナラ、フモトミズナラ、コナラ、クヌギ、アベマキ、カシワ、イチイガシ、アカガシ、アラカシ、ウラジロガシ、シラカシ、ウバメガシ等

クリ属・クリ

シイ属・スダジイ、ツブラジイ

マテバシイ属・マテバシイ

※穿孔(穴を開けられること・またその穴のこと)を受けても樹木の防御反応により、全てが枯死に至るわけではありません。

ナラ枯れ被害対策の推進について(抜粋)東京都などから国への要望書      

一都三県におけるナラ枯れ被害は、令和元年度には前年度比で約2倍、 令和2年度には前年度比で約12倍と近年急拡大しており、令和3年度 以降においても引き続き多くの被害が確認されています。 市街地では特に公園や緑地の被害が多いことから、樹木や落枝等による人的・物的被害を未然に防止する取組が必要となっており、また、景観の悪化や中山間地域では山地災害防止機能や水源機能への影響も懸念されています。今後、他の地域への拡大も懸念される中、被害の拡大防止に当たっては、民有地を含めた被害拡大予測に基づく効果的な予防策や自治体間の連携等による広域的な対策も重要となるため、国からの情報提供や技術的支援のさらなる拡充をお願いします。

八王子市暁町の都立小宮公園では8月25日(木)~ 9月2日(金)の予定で、ひよどり沢のナラ枯れ処理作業を行っているそうで、一部園路を閉鎖しています。

ナラ枯れになってしまった木を伐採したり薬を注入したりして、被害の拡大を防ぐとともに、倒木による人的被害や災害時の被害拡大の防止などのために行われます。

ナラ枯れの防除手法

予防手法(秋~春)

健全木へのカシノナガキクイムシの侵入を防ぐため、木の幹に粘着剤等の塗布またはビニールシートの被覆を実施します。 

「殺菌剤の樹幹注入」により、樹木を枯らすナラ菌や、カシノナガキクイムシの餌となる酵母等を殺菌し、樹木の枯死やカシノナガキクイムシの繁殖を防止します。

伐倒駆除手法(秋~春)

被害木内のカシノナガキクイムシを駆除するため、羽化脱出前に薬剤によるくん蒸または焼却を実施します。

林野庁森林整備部研究指導課森林保護対策室では「ナラ枯れ被害対策マニュアル改訂版(平成27年3月版)」を作成していますので、ナラ枯れについてお困りの方は相談するといいかもしれません。

ナラ枯れは民間の私有地や山奥でも発生しているため、なかなか簡単に対策もできないようですが、森や林、山の木も手入れが行き届かないといろいろな被害が出るのですね。

八王子市では、森林所有者などが、森林(地域森林計画に該当しない森林は除く。)の立木を伐採しようとするときは、伐採を開始する90日前から30日前までに、八王子市役所農林課へ「伐採及び伐採後の造林の届出書」(「伐採届」)の提出が必要です。詳しくはこちら。

2022/08/28 07:22 2022/08/28 08:12
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