【八王子市】八王子八日町の由美ちゃん本になる!「小説ユーミン」は八王子の歴史本みたいな濃い内容
あらすじ
1970年代、シンガーソングライターとして十代でデビューを飾った荒井由実。のちに日本最大の女性ポップスター、松任谷由実=ユーミンとなる煌めく才能はいかにして世に出たか――。八王子の裕福な呉服店に生まれ、ピアノに触れ、清元を学び、ミッション系の私立女子校に入学。グループ・サウンズが一世を風靡するなか、由実は高度経済成長期の東京を、好奇心いっぱいに回遊しはじめる。米軍基地、ジャズ喫茶、伝説のミュージカル『ヘアー』、大人の社交場キャンティetc.……次々に新しい扉を開けて、才能を開花させていく。少女・荒井由実のデビューまでの軌跡をノンフィクション・ノベルとして描き出す。
名曲「ひこうき雲」が生まれるまでーー
昭和29年(1954年)生まれの荒井呉服店のお嬢さん、由美ちゃんは、八王子市立第一小学校に通っていました。
この本は戦前からの織物景気に湧いていた八王子の街の様子なども生き生きと描かれ、きめ細やかな取材と裏付けに基づいた文章は、松任谷由実さんのファンはもとより、八王子に興味がある方も満足する内容です。
都心から八王子に帰る時、中央線でも京王線でも川を渡らないと帰れません。ちょっと長い乗車時間が、自分に戻る時間を与えてくれるようです。
由美ちゃんは中学校から電車通学をしていたので、何回この川を渡ったのでしょうか。
著者プロフィール
山内マリコ(やまうち・まりこ)1980年、富山県生まれ。2008年に「女による女のためのR‐18文学賞」読者賞を受賞。12年、初の単行本『ここは退屈迎えに来て』を刊行。ほかの著書に、21年映画にもなった『あのこは貴族』や『一心同体だった』などがある。
松任谷由実さんが本書に寄せたコメント
山内マリコさんの獰猛な取材力とインタビューに、記憶のボタンが次々とクリックされ、
私は幼少期を、青春を、サーフィンしまくった。目眩く楽しかった。
これは多くの人たちが好きなサクセスストーリーの真逆だから、全くシンパシーが
得られなかったとしても仕方ない。
正に、”事実は小説よりも奇なり”。
ひとりの特異な少女が、50s、60s、そして70sの、
東京カルチャーとカウンターカルチャーに彩られ、特異なまま大人になってゆくお話。
山内さんの大いなる好奇心が、私自身もすっかり忘れていた愛を、思い出させてくれた。
こんな機会を与えていただけて、本当に良かったと思う。
つくづく私は、”ユーミン”以外のものにはなれなかったのだなあと、
覚悟とも諦めともつかない幸せな気持ちで、この小説を読み終えた。
ーー松任谷由実
書名 :すべてのことはメッセージ 小説ユーミン
著者 :山内マリコ
発売日 :2022年10月27日(木)
価格 :1980円(税込)
仕様 :四六判並製
ISBN:978-4-8387-3224-1
発行 :株式会社マガジンハウス
東京シティビュー(六本木ヒルズ森タワー52階)にて12/8から2/26まで開催される展覧会のタイトルが「YUMING MUSEUM」に決定!
— 松任谷由実Staff (@YumingStaff) October 19, 2022
森本千絵さん描下ろしによるキービジュアルも公開!
過去最大規模となる貴重な資料の展示をお楽しみに!
ユーミンからのメッセージ、展覧会詳細は⇒ https://t.co/70LsYLjjhl pic.twitter.com/HO058CsjVG
ユーミンのアルバムには、都心から八王子付近の風景が折り込まれた曲も数多くあります。松任谷由実さんのデビュー50周年を記念したNEWアルバム「ユーミン万歳!」を聴きながら、「すべてのことはメッセージ 小説ユーミン」を読む。そんな豊かな気持ちになれる秋の日もいいですね。
八王子やユーミンが好きな方には、特におすすめしたいスペシャルな1冊です。
ユーミンのルーツ 荒井呉服店はここ↓