【八王子市】20日以上降雨なし。カラカラの市内で建物火災が増えています。もう1度火の元に注意してください
2023年に入ってから、八王子市内で火災が毎日のように起こっています。
昨年12月からまとまった雨が降っていないため、 空気の乾燥した状態が続いています。火の取り扱いに特に注意してください。
八王子市谷野町 建物火災 pic.twitter.com/eLhBl5Mtde
— 大和侍 (@trapy100) January 12, 2023
上の大和侍さん(@trapy100)のツイートは、2023年1月12日午後1時40分すぎに出火した、八王子市東谷野町の2階建て住宅の火災の様子です。
消防車38台を出して消火活動にあたり、火はおよそ2時間後にほぼ消し止められましたが、住宅や倉庫など合わせて8棟、432平方メートルが焼けたということです。男性が煙を吸って病院で手当を受けています。
場所は改装工事中で休館している東京富士美術館 のすぐ下の住宅街です。
1月10日午前4時前には、八王子市片倉町にある木造2階建ての住宅で火事があり、およそ4時間後に消し止められましたが、火元の住宅200平方メートルが全焼し、消防車37台が消火にあたりましたが1人の遺体が見つかっています。
また同じく1月10日午後11時30分ごろ、八王子市上川町で、2階建て住宅など4棟が燃える火事がありました。現場の北側には山林が広がっていて、一時は山林へ燃え広がる恐れもあったということですが、東京消防庁がポンプ車など45台で消火活動にあたり、11日午前4時前に火は消し止められました。
八王子市では、令和5年になってわずか2週間足らずの間に複数の住宅火災が発生し、2名の方が亡くなられています。
これを受けて、八王子消防署では「住宅火災による死者防止緊急対策推進本部」を設置しました。
八王子市には1月12日現在、21日連続で乾燥注意報が出ています。これは24年ぶりの記録だそう。この季節強風が吹くこともあり、小さな火があっという間に燃え広がってしまいます。
八王子消防署の方にうかがうと、今季の火災は電気ストーブやファンヒーターによるものが増えているそうです。
電気だからと安心して就寝時に着け続けていたために、寝具や室内に干していた洗濯物に火が燃え移ることがあるそうです。
※令和4年の数値は速報値です。
※救急件数は八王子消防署全救急隊の出場件数の合計です。
火災を早期発見し、住宅火災から命を守るために「住宅用火災警報器」の設置と定期的な点検をしましょう。
近年、電気に起因する火災が増加しています。モバイルバッテリーや電化製品・コードの経年劣化、タコ足配線に注意しましょう。
冬場は暖房器具を使用する機会が増えることや、空気の乾燥により火災の発生危険が高くなります。また、夜間(深夜)に発生した火災は、発見が遅れ燃え広がりやすく、逃げ遅れに繋がる傾向があります。
死者が発生する火災の主な出火原因である「たばこ」「こんろ」「ストーブ」の取扱いに注意するとともに、火気の近くに燃えるものを置かないよう、自宅の整理整頓お休み前の火の元の確認をお願いします。
取材協力:東京消防庁八王子消防署
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