【八王子市】素敵な佇まいのフレッシュな日本酒醸造所「東京八王子酒造」が黒塀の花街に誕生します
八王子駅からもほど近い八王子市中町、桑都テラスのすぐ近くに、小さいながらも力強い造り酒屋が2023年6月に開業します。
その名も「東京八王子酒造」
江戸情緒を今に伝える黒塀通りの一角です。料亭「すゞ香」に併設するコンパクトな醸造所ながら充実した設備環境のもと、多種多様な酒造りをするそうです。
八王子発、 酒からSAKEへ。
醸造や保管、 流通に至るすべての工程にこだわりながら未来に向けて、日本酒の可能性が広げるような酒造を目指し、八王子花街・黒塀通りに溶け込んだ酒蔵の開業です。
東京都では令和初、十番目となる日本酒醸造所としてのオープンです。
コンパクトなこの街中にある醸造所は、少量生産や年間醸造が可能なマイクロブルワリーとして季節を問わず、常にフレッシュで感動を与えてくれる酒造りを実現できるそう。
また、「酒造りは農業の延長線上にある」という考えのもと、地域の人たちと共創して八王子市高月町で酒米づくりを行うなど、日本酒の生産を通じてまちを元気にしたいという想いからスタートしたプロジェクトはちぷろを通じ、自分たちにしかできない新たな酒造りに挑戦しているそうです。
その昔、八王子市内には豊富な地下水を利用した造り酒屋が市内に20軒ほどありました。「日出山(ひのでやま)」、「高尾山」、「社会冠(しゃかいかん)」、「月丸」、「桑乃都(くわのみやこ)」、「八王子 千人同心」など、さまざまな銘酒がこの地で造られ、江戸時代後期から近年まで、酒蔵が競い合うように日本酒を造っていたのです。(八王子で酒づくりをする理由より引用)
ところが、2000年代に入ると徐々に酒蔵が減少。2012年には残っていた酒蔵醸造も全て幕を閉じました。そこで、途絶えてしまった日本酒醸造を復活させるため、2014年より「八王子の米で、八王子の酒蔵で」という理念をもとに準備をしてきたそうです。
そして、いよいよ八王子という地での日本酒造りへ踏み出すために、この新しい醸造所「東京八王子酒造」を計画。もともとは、田園の隣接地に「農のテーマパーク構想」という酒造りを通じて地域の農業とコミュニティを活性化することを目的とした酒蔵を拠点としたコミュニティ施設計画が発端です。
その後、コロナ禍の数年を経て、改めて計画を見直し、都市型の醸造所と伝統文化のコラボレーションを軸に新たなコミュニティづくりを実施し、日本酒やCRAFT SAKEの可能性を広げるチャレンジとして生まれ変わり誕生したのが「東京八王子酒造」なのです。
「東京八王子酒造」は、酒蔵直結型酒場「蔵人舞姫」や、長野県にある八王子産米仕込みの日本酒「高尾の天狗」製造の、株式会社舞姫を経営している方が代表を務めています。
株式会社舞姫は、大正天皇即位の際に、お酒を献上したほどの定評のある老舗酒蔵です。
この東京八王子酒造で生まれるフレッシュなお酒は、徒歩1分にある「蔵人舞姫」でも提供するほか、併設される予定のショップでも購入できるそうです。
八王子のお酒はどんな香りや味がするのか楽しみですね。桑都テラスや黒塀通りをお散歩する時に東京八王子酒造ものぞいてみてくださいね。
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東京八王子酒造はここ↓