【八王子市】 8月26日の諏訪神社まんじゅう祭りに奉納される300年前から伝わる「四谷龍頭の舞」宵宮で感動体験

四谷龍頭の舞

八王子市四谷町のお祭りがすごいと聞いて、2023年8月25日の金曜日の夕方に行って来ました。

会場は高尾街道と陣馬街道の交差する四谷交差点の近く「四谷まちの広場」です。

四谷龍頭の舞

いつもはただの柵に囲まれた広場、お祭りの10日以上前から飾り付けが始まっていました。

このお祭りは四谷町内会の方が中心となって開催しているそうですが、町内会のお祭りとは思えないような立派な飾り付けがされています。

四谷龍頭の舞

盆踊りも見応えがあり、ワンダフルと思わず声が出てしまうような素晴らしさ。

何年も練習してきたであろう一糸乱れぬ盆踊り。浴衣の着方一つとっても、粋でキリッとしていて格好良いのです。踊りの輪は、プロフェッショナルな盆踊り師という感じの方が大半でした。

四谷龍頭の舞

盆踊りの後は四谷龍頭の舞が始まります。

6名の少女からなる可憐な花笠、3人の獅子(獅子頭のうち、雄獅子を 大獅子・中獅子、 雌獅子をめ獅子と呼ぶ)、唄方、笛、太刀使いで構成されています。

四谷龍頭の舞

八王子市四谷町に伝わる、八王子市指定無形民俗文化財 「四谷龍頭の舞」の濫觴は明らかではないが、 言い伝えによ れば、約450年前、今は廃寺となっている北原山宝積院を訪れた旅の六部が伝えたとされている。

現在、祭りで使われている 「龍頭」 には、正徳2年 (1712) の墨書きがあり、今も祭りに使われている頭と しては、都内最古という認定を受けている〔昭和61年 (1986) 町田市立博物館発行 『多摩の三匹獅子』より〕。 また、練習用に使用している頭にも天保12年(1841) の墨書きが残る。

関連資料としては、天明2年 (1782) の萬掛覚帳、文政2年(1819) の鎮守祭礼諸掛控帳、 明治37年(1904) の鎮守祭礼諸費記録帳、昭和33年 (1958) の鎮守祭礼諸費記録帳、昭和35年(1960) 鎮守祭礼諸費記録帳が保存されており、その由緒は疑いのないものである。

四谷龍頭の舞保存会リーフレットより

四谷龍頭の舞四谷龍頭の舞は、五穀豊穣、家内安全、雨乞いを祈願する舞だそうです。

この付近は、江戸時代に広い田畑が広がっていたのでしょうね。

現在は毎年8月26日に行われる、諏訪神社の例大祭(まんじゅう祭り)へ奉納していますが、前日の25日に四谷まちの広場で舞を披露しています。

2023年は4年ぶりに開催された「八王子まつり」にも参加しました。

四谷龍頭の舞

四谷龍頭の舞は八王子市指定無形民俗文化財(郷土芸能)に登録されていますが、日本各地からも招致され舞を披露しています。

○昭和7年(1932) 明治神宮奉納舞

○昭和47年(1972) ふるさとの唄祭り(NHK)

○平成5年(1993) 府中の森国立劇場(多摩ライフ21)

○平成9年(1997) 第12回国民文化祭97(東京都代表)

○平成24年(2012) 300周年伊勢神宮奉納舞(内宮参集殿)

四谷龍頭の舞

四谷町会の方々は7月中旬からこのお祭りのための運営準備を始めていたそうで、今年は八王子まつりからずっとお祭りが続いているような気分ですとおっしゃっていました。

今年のお祭りは、どこの町に行っても笑顔が弾けている方が多い印象です。

四谷龍頭の舞

焼きそばや焼き鳥も町内の方の手作り。

本職が飲食関係の方が多いのか、手際がとてもよく美味しかってです。

四谷龍頭の舞

八王子のお祭りには欠かせない、安芳さんのたこ焼きも大人気でした。

四谷龍頭の舞

四谷龍頭の舞が終わると再び盆踊りが始まりました。

四谷町会の盆踊りは全24曲。この広いレパートリーを全て完璧に踊る方々の姿には脱帽です。

四谷祭りは踊りと舞の舞台を見ているような、見学するだけでも大満足なお祭りでした。

四谷龍頭の舞

 

四谷龍頭の舞は、8月26日午後1時過ぎに、まんじゅう祭りの行われている諏訪神社に奉納されます。

約310年前、正徳2年(1712)から伝わる龍頭を被り、舞い踊る獅子たちの姿は、八王子の歴史の深さにも触れられました。

四谷まちの広場はここ↓

Feet and head

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