【八王子市】高尾山でも登山届を!富士山より年間遭難者が多い高尾山。高尾警察署山岳救助隊隊員の出動回数も増えています
遠足やハイキングに適した秋がやってきました。
八王子の自慢の山「高尾山」に登るのもいいですね。
高尾山の魅力はたくさんの登山コースが用意されていること。体力や気分に合わせ選べます。
リフトやケーブルカーを使えば、全く汗をかかずに高尾山を楽しむことも可能です。
しかしながら、高尾山の遭難事故は増えており、2022年には108人の方が遭難事故に遭っています。
高尾山が「日本遺産」に認定され、国内外から多くの方が登山に訪れています。その一方で高尾山における遭難者が増加しており、山岳救助隊隊員の出動回数も増えています。
高尾警察署山岳救助隊も、山岳救助訓練やパトロール、広報啓発活動を実施しています。
昨年、全国で起きた山岳遭難は約3000件あり、警察庁のまとめによると、1961年以降で最多となりました。
警察庁のまとめによれば、昨年は前の年に比べて山岳遭難が380件増え、合計3015件となりました。また、遭難者数も431人増え、合計3506人となりました。これらの数値は、1961年以降の統計で最も多いものです。
遭難者の中で、死者や行方不明者は合計327人で、道に迷ったケースが全体の36.5%を占めるなど、最も多い理由となっています。
主要な山岳別の遭難者数には、富士山で63人、穂高連峰で61人、北岳で13人、秩父山系で194人、高尾山では108人などとなっています。
高尾山に登るには登山届なんて不要だと思っている方が多いかもしれませんが、きちんと出しておくことも必要です。
特に単独で登る方はコースなどを書いて必ず提出してください。捜索の時に役に立ちます。
この登山届は警察署以外では高尾ビジターセンターでも入手できますが、この度高尾駅北口改札にもポストが設置されました。
山に行く前に書いて提出しておくと安心ですね。
高尾駅北口をやビジターセンターを利用しない方は(登山を計画している山域を管轄する)警察署のホームページ(高尾山の場合高尾警察)に掲載されている用紙(PDF形式)を印刷し、必要事項を記載することもできます。
提出方法
山域を管轄する警察署へ郵送する。
入山前に最寄りの交番、駐在所、公共機関(駅・バス停)に設置されている登山届ポストに投函する
登山届アプリも利用できます
山岳ガイド協会が提供している登山届アプリ「コンパス」に必要事項を登録するだけで登山届になります。
東京都の山は、山頂までの道程は長くありませんが、高低差が大きく急峻な箇所が多くあります。また作業道等の枝道も点在し、道迷いが発生しやすいことが特徴です。
安全に登山を楽しむために
事前準備
- 自分の技術、体力にあった登山をしましょう。
- 季節や天候を考えた服装と装備を準備しましょう。
- 必ず登山計画を立て、登山計画書を提出しましょう。
必要な装備品
ヘッドライト(ライト)
雨具
地図
コンパス
携帯電話(予備バッテリー含む)
防寒衣
水・食料など
気持ちのいい季節です。高尾山を安全に快適に登山して楽しんでください。
高尾山はここ↓