【八王子市】八王子市の給食センターとミツハシライスが協力。100年フードの「かてめし」がおにぎりになりました

かてめし

画像提供:ミツハシライス

みなさんは八王子の郷土料理「かてめし」をご存知ですか?

「かて」は混ぜるという意味で、昔お米が貴重でたくさん食べることができなかった頃、野菜などをごはんと混ぜて量を増やしたのが「かてめし」の始まりだそうです。

かてめしは八王子だけではなく、神奈川県の相模原市や埼玉県秩父地方、さいたま市、比企郡、入間地域、群馬県などでも食べられていました。

かてめし

画像提供:ミツハシライス

八王子市のかてめしは、地域で100年続く食文化として継承していくことを目指す、文化庁事業「100年フード」に令和6年(2024年)3月、八王子の里山や畑で収穫される地場食材や、地域の歴史文化に触れられる 「桑都・八王子のふるさと料理」の一つとして認定されました。

八王子市ではこの食文化をつなぐため、世代を超えて栄養士と調理師が受け継ぎ昭和の終わりから学校給食で提供してきました。

そして今回、同じく大切な食文化を後世に伝えたいとの熱い思いを持つ米穀専門の大手卸売企業「ミツハシライス」が八王子のかてめしを、だれでも手軽に食べられるおにぎりにして発売してくれました。

かて飯

画像提供:ミツハシライス

醤油と砂糖で甘辛い味付けた鶏肉・ちくわ・油揚げ・蓮根・人参・ごぼう・椎茸・竹の子・こんにゃくをたっぷりと混ぜ込んだおにぎりです。

八王子市内では現在、スーパーマーケットのエコススーパー三和、クリエイトエス・ディーなどで取り扱っています。 「道の駅八王子滝山」でも週末限定で販売するそうです。

価格は各店で違うのですが、おにぎりが1つ110円前後で並んでいるようです。

ミツハシライス

画像提供:ミツハシライス

↑ご飯パック型の商品も併せて新発売です。

ミツハシライスでは、栄養士さんと調理師さんが作ってくれた給食を思い出す、そんな温かさも感じられるように思いを込めて製品化したそうです。
ラベルの四方は「桑都・八王子」にちなみ桑の葉の柄で囲み、細部まで八王子らしさにこだわっています。

鶏肉・ちくわ・油揚げ・蓮根・人参・ごぼう・椎茸・竹の子・こんにゃくをたっぷりと混ぜ込んであります。
それぞれの具材から染み出た旨味と食感の違いが楽しめま す。

【他地域のかてめし】

お米が高騰している現在、かてめしは家庭でも積極的に取り入れたいですね。以下は 農林水産省が紹介している各地のかてめしです。

かてめし

神奈川県かてめし 出典:農林水産省ウェブサイトhttps://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/35_8_kanagawa.html

神奈川県のかてめしは、細切りにした干ししいたけ、人参、ごぼう、油揚げなどの具を、砂糖としょうゆを入れただし汁で煮、その具を白飯と混ぜ合わせて作ります。

かてめし

画像提供元 : NPO法人群馬の食文化研究会 群馬県かてめし 出典:農林水産省ウェブサイトhttps://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/32_7_gunma.html

群馬県のかてめしは、作り方や取り入れる具材が地域や家庭により異なります。例えば調理法としては、お米を炊く際に具材を加えて炊き上げるほか、炊いたご飯に具材を混ぜ合わせることもあります。加える具材は麦や豆、にんじんやごぼうなどの野菜、きのこ類、鶏肉や油揚げなど多岐にわた利、これらはお米に加える前に小さく切って、醤油で味付けしたり、だし汁で煮たりと事前に味つけをすることが一般的です。

かてめし

埼玉県かてめし 出典:農林水産省ウェブサイトhttps://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/33_6_saitama.html

埼玉県のかてめしは、水で戻した干しシイタケやずいき、ニンジン、ダイコンなどの野菜と油揚げやしらたきを炒め、醤油やみりん、酒、砂糖で煮る。炊き上がったご飯、または酢飯、茶飯に煮ておいた具材を混ぜ合わせてあります。秩父地方では、山菜を加えた「山菜かてめし」の味が伝わっています。

給食センターかてめしは、学校給食センターの試食会で喫食できる場合があります

八王子の学校給食では、子ども達に歴史文化や伝統、郷土の魅力を伝えながら地域への愛着を育むことを目指し、古くから伝わる「かてめし」や地域ゆかりの桑の葉を使用した「桑都焼き」、そうめんを絹糸に見立てた「絹のお吸い物」など、地場食材を使用し歴史文化に触れられる≪ふるさと料理≫を提供してきました。

また、献立に込められた意味や生産者の想いを「食育メモ」として日々子ども達に伝える取り組みを市立小・中学校・義務教育学校全校で展開しています。

給食で提供しているふるさと料理を、各学校給食センターの試食会で喫食できる場合があります。各センターの試食会情報は、専用ページをご覧ください。

【要予約】給食試食会を開催します。(給食センター元八王子)

【要予約】給食試食会を開催します。(給食センター南大沢)

【要予約】給食試食会を開催します。(給食センター元横山)

【要予約】給食試食会を開催します(学校給食センター楢原)

八王子市ではかて飯の他にも、100年フード認定を記念して、ふるさと料理レシピを配布しています。こちらからダウンロードしていただける他、市役所7階・学校給食課窓口などで配布しています。

ミツハシライスのかてめしおにぎり担当者は八王子が大好きな方で、このかてめしおにぎりの製品化にあたり、かつて母親が作ってくれたかてめしを思い出したりしながら、給食センターの方とも何度も打ち合わせをして八王子の味を再現してくれました。

かなりの思いと手間と時間をかけて生み出されたミツハシライスのかてめしおにぎりを、ぜひ食べてみてくださいね。

スーパーエコス大横店はここ↓

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