【八王子市】八王子~相模湖を結んだ神奈中バス、3月29日で廃止。都県越え路線に広がった“ありがとう”の空気

撮影:エビエビさん
神奈川中央交通(神奈中バス)が運行していた、八王子駅と相模湖駅を結ぶ「八07」系統、そして高尾山口駅と相模湖駅を結ぶ「湖29」系統が、2026年3月29日の運行をもって廃止となりました。
東京都と神奈川県をまたぎ、大垂水峠を越えて走るこの路線は、どこか旅情を感じさせる存在でした。通勤・通学はもちろん、裏高尾の登山やハイキングの足として、長年親しまれてきたバスです。

撮影:エビエビさん
廃止が近づくにつれて、車内にはいつもとは少し違う空気が流れていました。
「この景色も、もうすぐ見納めなんだね」
そんな思いを胸に乗車する人の姿や、記念に乗っておこうという方の姿も多く見られるように。
車内の自動アナウンスでは、
「当路線は廃止となります。長い間のご乗車ありがとうございました」
という案内が繰り返し流れ、その言葉に耳を傾けるたび、少し胸が締めつけられるような感覚になった方も多いのではないでしょうか。

相模湖駅から八王子駅北口まで約22km、ゆっくりと1時間ほどかけて走る八07系統。湖29系統も含め、国道20号をたどりながら中央線と並行して進みますが、電車とは違い、トンネルではなく峠道を越えていくのがこの路線ならではの魅力でした。
春のやわらかな空気、夏の深い緑、秋の紅葉、冬の澄んだ景色――
季節ごとに表情を変える沿線の風景を、車窓から楽しんだ思い出がある方も多いのではないでしょうか。

撮影:エビエビさん
利用者の減少や運転士不足といった背景はあるものの、地域にとって当たり前にあった移動手段がひとつ姿を消すことに、寂しさを感じる声も聞かれます。
なお、高尾山口駅から八王子駅方面へは、京王バスの路線が引き続き運行されます。また、八王子駅南口発着の神奈中バス路線は今後も利用可能です。
日常の中に溶け込んでいた“いつものバス”。
その存在がどれだけ大きかったのか、いま改めて感じている方も多いかもしれません。
長い間、本当にありがとうございました。

撮影:エビエビさん
なお、このバス路線沿線のレストラン、「うかい鳥山」や「いろりの里ごん助」にはお店独自の無料送迎バスが運行されています。
相模湖駅はここ↓
・エビエビさん情報提供ありがとうございました。






