【八王子市】掃除をして下さる方々に感謝。いちょうやケヤキの並木も色づき始め、落ち葉の量もハンパありません
八王子市のいちょう並木は、1929年宮内庁において、大正天皇埋葬の御陵整備と共に植樹されたものです。植栽区間4.0kmに761本が植えられています。
このいちょう並木は八王子市の天然記念物に指定され、美しい街道を遠方から観にくる方も多く観光地にもなっています。
国土交通省関東地方整備局相武国道事務所によると、2007年度に「八王子イチョウ並木管理検討委員会」(学識者、自治会、自治体、所轄署により構成)を設立し、景観に配慮した剪定手法を取り入れました。
いちょう並木は景観・環境・交通安全及び防災などに関する様々な効用があり、都市に不可欠な施設のひとつ に挙げられています。
八王子イチョウ並木管理検討委員会には、落ち葉に関する苦情も寄せられました。沿道住民と直接対面で意見を聞くと、街路樹未剪定による苦情や、民地へ越境した樹木枝から落葉し家屋の雨どい詰まりを発生させていることなどがわかりました。 また、民地内及び商業施設内への落ち葉の侵入、住居前歩道に溜まった落ち葉の清掃を日々続けることの大変さが寄せられたそうです。
以前は夜間を中心に行ってきた道路清掃(道路清掃車の作業と人力による掃き出し作業)でしたが、朝にはまた落ち葉だらけの道路になってしまうため「目に見える」作業を念頭に置き、いちょう並木については、落葉期の間一部区間を昼間作業に切り替えたそうです。
国土交通省関東地方整備局相武国道事務所では、落ち葉時期の清掃作業を事前に周知する為の予告看板を設置するなどの工夫を行いながら維持管理に努めています。
道路清掃実施にあたり、事前に案内の看板を設置する事により、周辺住民の方々に道路清掃の理解と協力をお願 いしています。
甲州街道を朝早く通ると、地域住民の方や商店の方が、歩道をきれいに掃いている姿をよく見かけます。掃いても掃いても降り積もる落ち葉の掃除はとても大変で頭が下がります。
国道 20 号では、毎年 10~12 月にかけて高樹齢で巨木化が進んだケヤキ、いちょうの落ち葉による沿道住民の苦情が殺到していました。 対策として、定期の道路清掃を見直し、落ち葉区間の中でも密の植樹区間とそれ以外区間について、コストを考慮し強弱を付けて道路清掃を実施しています。
私たちがただ美しいと思ういちょうやケヤキ並木も、地域の方々や商店や会社の日々の清掃などに支えられているのですね。秋になると街道沿いの歩道を竹箒などで掃いている方もよく見かけます。
道路も並木もきれいに、八王子の誇る景観を守ってくださっている方々に感謝しながら、美しい木々の姿を愛でたいですね。
八王子いちょう並木はこの辺り↓