【八王子市】「住みやすさの割に家賃が安い駅ランキング2022」で1位と3位に選ばれた八王子。みんな引っ越してくる?
「住みやすい街がいい、でも家賃は抑えたい…!」そんなファミリーのニーズに応えるランキング
近年都心の住宅価格は高騰し続け、2021年首都圏における新築マンションの平均販売価格はバブル期を超え過去最高を記録、また「LIFULL HOME’S住まいインデックス」のデータにおいて(※1)、東京都の賃貸マンションの賃料相場は直近の3年間で3.74%程度上昇していて、住まい探しに大きな変化をもたらしています。さらに食品や日用品などの値上げラッシュもあり、子育て世帯にとって家計負担への不安は高まる一方です。
2021年の住民基本台帳人口移動報告(※2)によると、0~14歳の転入超過者数が多い1都3県の市町村は、埼玉県さいたま市、千葉県千葉市、流山市などの地方自治体が上位に名を連ねています。このように0~14歳の転入超過者数が多い、つまり子育て世帯に人気の自治体情報は国の統計によって可視化されていますが、実際にその自治体に住むとしたら、どのような駅が魅力的といえるのでしょうか?
また7月はオフシーズンのため引越し費用が安く、家賃の値引きや初期費用等の交渉もしやすいと言われており、コストを抑えた引越しをしやすい時期です。また7、8月の夏休み期間は、子育て世帯にとって新学期が始まる前のタイミングであったり、親も夏期休暇が利用できるため、ゆっくり部屋探しができるなどのメリットがあり、ファミリー層の引越し検討タイミングとして良いのではないでしょうか。
そこで「LIFULL HOME’S PRESS」では夏休み前に、2021年の住民基本台帳人口移動報告による0~14歳の転入超過者数上位10自治体(埼玉県さいたま市、千葉県千葉市、東京都町田市、千葉県流山市、千葉県柏市、神奈川県藤沢市、千葉県印西市、神奈川県横浜市、神奈川県茅ヶ崎市、東京都八王子市)のなかで、多くのファミリーが重視する住まい探しのポイントを「家賃」と「駅周辺の充実度」と仮定し、実際に住むなら具体的にどの駅が住みやすく、コスパが良いのか?を検証するため、不動産・住宅情報サイト「LIFULL HOME’S」の独自データ(※3)をもとに、【住みやすさの割に家賃が安い駅ランキング】調査を実施したそうです。
※本ランキングでは、「駅周辺の施設充実度が高い」ことを「住みやすい」と定義しています。対象駅周辺の充実度から算出した「理論家賃」に対し、実際の平均賃料がどのくらいかを割合で示したもの(理論家賃比率)を集計、理論家賃に比べ実際の平均賃料がより安い駅のランキング化を行いました。
(※1)「LIFULL HOME’S住まいインデックス」東京都の住まいと暮らしやすさ
(※2)住民基本台帳人口移動報告2021年(令和3年)結果の概要
(※3)駅周辺の施設充実度は、LIFULL HOME’S住まいインデックスで用いられるWalkability Indexの「総合スコア」をもとに算出。
Walkability Index(ウォーカビリティインデックス)とは:駅から徒歩15分以内でアクセス可能な施設(スーパー、コンビニ、公園、飲食店、カフェ、文化施設、子育て・教育施設、医療施設など)を、分類ごとの周辺立地数をもとに、その充実度を100点満点でスコア化したもの。東京大学・株式会社日建設計総合研究所が共同で研究・開発を進めている、不動産の立地環境を暮らしやすさの観点から指標化した日本初のデータです。
【住みやすさの割に家賃が安い駅ランキング2022】1位は八王子駅、2位は町田駅。多摩エリアの中心駅が上位に
八王子駅の「駅周辺充実度」は100点満点のうち87.9ポイント。これは駅から徒歩15分以内でアクセス可能な施設(スーパー、コンビニ、公園、飲食店、カフェ、文化施設、子育て・教育施設、医療施設など)の充実度をカテゴリー別に100点満点でスコア化したものだそうです。
八王子駅は今回の対象駅の中で、「駅周辺充実度」から算出した理論家賃に対し、実際の平均賃料の割合(理論家賃比率)が最も低く、41.8%。つまり「駅周辺充実度」からみた”これだけ住環境が整っていれば、このくらいの家賃が妥当であろう”という理論家賃に比べ、半額以下(58.2%OFF)の家賃相場で借りられることを意味しています。
2022年時点の街データをもとにしたこのランキングの注目ポイントは、4位の上大岡駅(神奈川県横浜市港南区)、7位の大宮駅(埼玉県さいたま市大宮区)など、大規模な駅前再開発が完了した駅や現在進行中の駅がランクインしていること。また、今回のランキングでは、8位の阪東橋駅(神奈川県横浜市南区)、19位の千葉中央駅(千葉県千葉市中央区)など、再開発が進む中核駅から徒歩圏内の周辺駅も30位以内に名前が多く挙がっています。
全体としては、東京都心からほぼ同心円状の準郊外のターミナル駅が上位となり、その周辺駅が準じる形で続く結果となりました。再開発が今後さらに予定されている主要駅、またその周辺駅で住まいを探せば、新しい街の利便性を享受しながら比較的家賃を抑えて暮らすことができるといえます。
また、ランキングマップ(図)から見て取れる通り、横浜市も複数駅が点在して上位にランクインしています。カテゴリー別に「子育て施設数(保育所・小学校)」スコアだけ見た場合、京急鶴見駅、鶴見駅、戸塚駅が上位となるなど、横浜市は待機児童解消に向け子育て施設拡充にも力を注いでいることが窺えます。
▽11位以下、ランキング詳細については、「LIFULL HOME’S PRESS」の記事で詳しく解説しています。
ランキング調査概要
【対象自治体】埼玉県さいたま市、千葉県千葉市、東京都町田市、千葉県流山市、千葉県柏市、神奈川県藤沢市、千葉県印西市、神奈川県横浜市、神奈川県茅ヶ崎市、東京都八王子市
【対象駅】上記10自治体に所在する、対象物件が月初時30件以上掲載された月が6ヶ月以上ある計238駅
※平均賃料30万以上の3駅(新高島・みなとみらい・元町中華街)は集計対象から除外
【対象物件】築40年以内、駅徒歩15分以内、1R・1Kは除く賃貸マンション
【対象期間】(物件)2021年3月~2022年3月、(駅周辺総合スコア)2022年1月時点
【分析】株式会社LIFULL LIFULL HOME’S事業本部 リサーチグループ