【八王子市】サクマ式ドロップス、佐久間製菓の八王子工場は12月中旬で稼働を中止。工場跡地はどうなるの?
赤い缶入りのキャンディー「サクマ式ドロップス」を製造・販売する、創業114年の佐久間製菓が2023年1月20日に廃業することが11月9日に明らかになりました。
佐久間製菓の全製品は、八王子市東浅川町にある「佐久間製菓八王子工場」のみで生産されています。八王子工場はどうなってしまうのでしょうか?
上のサクマ式ドロップスは戦前の物。80年以上前の缶です。
1908(明治41)年創業の佐久間製菓は、1969(昭和44)年東京都八王子市に工場を建設。
八王子工場は53年も経っているのですね。
上の写真の左側のキャンディーは9月に発売されたばかりの「八王子はちみつのど飴」
八王子の原料を使用し、八王子の工場で作った「メイド・イン・八王子」をテーマにした地域発信型キャンディです。使用しているはちみつは八王子の山間部で採蜜したもののみを使っているそう。味は、はちみつとはっさくを合わせた、さっぱりとした甘さです。内容量は65g(個包装含)。
右のパッションフルーツ味の「八王子キャンディ」は、八王子市内でのみ大ヒットしている(全国販売です)キャンディ。
また、いずみたく氏作曲の”キャン・キャン・キャンロップ”のCMソングと共に人気タレントのテレビCMで大ヒットしたキャンロップも有名ですね。現在も販売されていますが、中年以上の方は子供の頃に食べ、CMソングもうたえたという人も多いのではないでしょうか。
佐久間製菓によると、八王子工場での製造と出荷は2022年12月中旬まで行うそう。
今は廃業が報道され品薄状態ですが、次々出荷されているので、もうしばらくお待ちくださいとのことでした。11月12日には、ネット上のフリーマーケットで、普通の赤い缶が1缶1500円などで出品されていました。サクマ式ドロップスの人気が価格を引き上げているのですね。
缶ドロップス入荷しました!
最後の缶ドロップスをたくさんのお客様に味わっていただきたく思い、おひとり様2つまでとさせていただきます。
ネット販売では高額で取引されてますが二木の菓子はいつものお安い価格で提供してますよ。
是非御来店下さいませ。
#サクマ式ドロップス #佐久間製菓 pic.twitter.com/Fl7aAXxbw5— 二木の菓子 第一営業所 (@nikinokashi_1) November 11, 2022
こちらが現在販売されているサクマ式ドロップスの缶です。
中身が同じで、映画「火垂るの墓」にも登場する、サクマ式ドロップスレトロ缶も現在販売されています。
味は、イチゴ、レモン、オレンジ、パイン、リンゴ、ハッカ、ブドウ、チョコの8種類。
同じルーツを持ち、今後もサクマドロップスの製造を継続する緑色の缶の「サクマ製菓」の味は、イチゴ、レモン、オレンジ、パイン、リンゴ、ハッカ、メロン、スモモの8種類。
カタカナの「サクマ製菓」製造のものにはいまのところ、チョコレート味が入っていません。
チョコレート味が特に好きな方は早めにに買わないといけませんね。
上の写真は工場(右)と商品センター(左)。
夕方5時を過ぎていましたが、工場にはこうこうと灯りがつき、荷物をトラックに積んでいました。
工場の跡地を売却するという話は今のところなく、廃業後もしばらくはそのままにしておくとのこと。
50年以上八王子で稼働し、八王子キャンディも作ってくれた老舗企業の突然の廃業発表には驚きと悲しみを感じますが、サクマ式ドロップスの缶を振った時の音と味は、八王子市民をはじめ、日本中の人たちの心に郷愁と共に生き続けます。
佐久間製菓八王子工場はここ↓