ラーレ八王子

2023年2月10日(金)、明け方から舞い始めた雪が午前8時ごろには街を白く塗りつぶしていました。気象庁は午前10時38分、八王子市に大雪警報及び着雪注意報を発表しました。

八王子市役所防災課によると、元本郷町の市役所付近で10日夕、積雪13センチに達したそうです。

楢原町付近

八王子市内を走るJR横浜線では、午後1時40分ごろ、相原〜八王子みなみ野間での雪による倒竹による架線点検の影響、京王線北野〜高尾山口駅間上下線では午前11時ごろ、めじろ台〜狭間駅間で線路内の雪の重みで倒れかけた木を除くための運転見合せなども起こりました。（京王線ではその後12時20分ごろに長沼駅で人身事故があり全線で運休や遅れが見られました）

また、JR中央線や中央本線・多摩モノレールなどにも遅れや遅延が発生しましたが、八王子市内では夕方までに、列車の運行はほぼ通常運転に戻りました。

【除雪作業中】
15時30分現在、#国道20号 東京都八王子市 高尾山インター入口交差点から 山梨県甲州市 柏尾交差点 の区間において通行止めを行っています。
引き続き除雪作業を行っておりますので、皆様のご理解・ご協力をお願いします。#道路情報 #いのちとくらしをまもる防災減災 pic.twitter.com/EC7SBZUIQi

— 国土交通省　相武国道事務所 (@mlit_sobu) February 10, 2023

八王子市内の道路では、幹線2級3号線　長沼町134番地25付近～南陽台3丁目4番付近、幹線2級19号線　上恩方町1461番地付近～小津町671番地付近が、午後3時ごろ積雪のため通行止めになっていました。

国道411号（滝山街道）（八王子市 上戸吹西交差点～あきる野市 東京サマーランド前交差点）一般都道176号（あきる野市雨間 切欠橋付近交差点～戸吹町交差点）は、2月10日午後5時に通行止めになりましたが午後7時30分に通行止めを解除しました。 

国道20号八王子市 高尾山インター入口交差点から 山梨県甲州市 柏尾交差点 において凍結積雪のため、午後2時時30分から通行止めを実施しました。

国土交通省相武国道事務所によると、国道20号八王子市高尾山ＩＣ入口交差点から 神奈川県相模原市緑区小渕（山梨県境）の通行止めは、午後9時15分に解除したそうです。

中央高速道も午後2時30分に　E20八王子IC～名古屋・長野方面が雪のために通行止めになりましたが、2月11（土）午前1時30分に、中央道 八王子IC～相模湖IC（上下線）が通行止め解除になりました。

東京消防庁によると、都内全域で午後9時時点で22人が雪による転倒などで救急搬送されたそうです。

今年最後のビッグチャンスなので、八王子駅前まで取材斑に直談判しに来ました。が、誰もおらず仕方なく自撮りしました。夕方撮影する局の方は事前に連絡お願い致します。神経衰弱差し上げます‼️ pic.twitter.com/9PA4PNMMIW

— きぬた歯科 @西八王子 (@kinutashika) February 10, 2023

雪が降ると八王子駅北口に在京テレビクルーが大集合するのはなぜ？

2023年2月9日、国土交通省と気象庁は、10日に関東甲信などで大雪が予想されていることを受けて「大雪に対する緊急発表」を行いました。

東京都に雪の予報が出ると、八王子駅前にテレビの報道陣たちがニュース中継をしにやってきますが、これに対して市民の反応は「八王子がテレビに映ってうれしい派」と「八王子を馬鹿にするな派」に二分されるようです。

テレビ局で働いている方に「どうして雪だと八王子に来るのか」と問うと、『八王子駅は都心から中継車を走らせるのに便利な中央高速八王子インターが近くにあり、また、八王子から通うテレビ局職員も多いため、当日の現地の様子が事前にわかりやすい。同じ東京都内でも雪の多そうな青梅駅や檜原村などに比べ、駅を利用する人数が多いので絵になりやすい』などと教えてくれました。

新宿駅や新橋駅も天気の急変時には中継場所としてよく登場しますが、東京都以外でテレビを見ている人には、東京の代表的な場所が新宿と新橋と八王子と理解している方も多いかもしれませんね。

西八王子にあるきぬた歯科の院長さんは、テレビに映り込もうと八王子駅に雪の中来たそうですが、タイミングが悪く、結局テレビ局の人には会えなかったようです。

高尾町付近

2014年には八王子市をはじめ関東全域に、近年まれな大雪が降りました。

【最近の大雪の記録】

• 2014年2月8日 　東京都心27cm 八王子28cm
• 2014年2月14日　東京都心27cm 八王子50.5cm
• 2016年1月18日　東京都心6cm  八王子13cm
• 2018年1月22日　東京都心23cm 八王子26cm

特に2014年2月14日のバレンタインデーには、かまくらのようなものを作れるほどの大雪が降りました。

当時、千代田区大手町のアメダスでは、夕方から1㎝以上の降雪が断続的に始まり、翌15日1時には1時間あたりの降雪量の最大値8㎝を観測したそうです。また、積雪量は2月8日と同じ27㎝でした。その同じ日に八王子市の独自観測では15日04時時点で最大50.5cmの積雪を記録しました。（参照：八王子市気象月報）

2014年の大雪の状況及び対策については、八王子市生活安全部防災課の「平成26年2月（14・15日）大雪八王子の記録」にとても詳しくわかりやすくまとめられています。ぜひご一読を。

今回の大雪は市内のほとんどの地域で夕方には雨に変わり溶け出してきました。翌日の建国記念日の休日11日(土)と12日(日)はお天気も回復し、最高気温も10度を超える予報ですが、最低気温の予報は両日とも0℃ほどなので、路面の凍結に注意をしてください。

少しぐらいの降雪では、ノーマルタイヤで車を運転しても大丈夫と考えている方もいらっしゃるようですが、自分の車だけがスタックして動かなくなるだけならまだしも、周囲の車や歩行者を巻き込んだ大事故に繋がる危険や、渋滞を巻き起こすこともあります。

八王子市内は橋や坂道など凍結しているところも多いので、雪予報が出ている時にはノーマルタイヤでは運転しない選択を考えてくださいね。

テレビ局の中継がよくされる八王子駅北口ペデストリアンデッキ・マルベリーブリッジはここ↓

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