【八王子市】高尾駅から見える巨大な黄色い塔「高尾みころも霊堂」は一般の方もお参りできる厚生労働省が所管する施設です
京王線高尾駅のホームからよく見える黄色い塔。
巨大な塔は遠くからも目立つのですが、何のための塔なのか知る人は少ないかもしれません。
この塔は「高尾みころも霊堂」といい、産業災害に より殉職された方々の尊い御霊を合祀奉安する産業殉職者霊堂です。
昭和47年(1972年)5月労災保険法施行20周年を記念して 東京都八王子市に国をはじめ産業界・労働界の協力のもとに、 特殊法人労働福祉事業団(現独立行政法人労働者健康安全機構) によって建立されました。
もう50年以上この地に建っているのですね。
みころも霊堂では2024年5月11日(土)に春の慰霊祭が開催されます。
一般の方も参加可能でお琴の演奏やお茶会も行われ、薫風の中鳥のさえずりとともに素敵な時を過ごせます。
山野草の展示もあるので、植物好きの方にもおすすめです。
緑に包まれる高尾山の麓の霊堂敷地内には、産業殉職者の御霊を慰霊するための納骨堂、祭祀堂、管理事務所、遺族休憩所を配しています。
建築家 伊藤喜三郎が設計した納骨堂は11階建てで、11階が拝殿、10階が展望室、9階が祭祀室、4階から8階が納骨室となっています。 納骨堂には、昭和22年以来令和4年度末までの間に産業災害により亡くなられた273,423名の方々の霊位が御奉安されており、8千余名の御遺骨・御遺品を収蔵しています。
近年では電通の元社員高橋まつりさんも祀られています。
また、平成31年4月23日には、天皇皇后両陛下が労働災害により亡くなられた方々を慰霊するために、高尾みころも霊堂の拝殿において白菊の花を供えられました。両陛下は、戦後の経済成長を支える過程で亡くなられた方々に対し、戦没者と同様に心を寄せられており、御退位を前に慰霊を希望されたとのことです。
みころも霊堂の横には日本一大きなかんこうさん(菅原道真像)もあり、みころも公園の花々と共に素敵な観光スポットになっています。
高尾というと高尾山が有名ですが、みころも霊堂には無料駐車場もあり、高尾駅からも近いのでお出かけしやすいと思います。最近はかんこうさんの銅像のもとに集合して金比羅山を通り高尾山に行くルートが通の高尾トレッカーに人気のようです。
高尾みころも霊堂はここ↓