【八王子市】11歳で単身ウクライナにわたり、40年近くをバレエに捧げている日本人芸術監督が率いる「ウクライナ国立バレエ」がJ:COMホールにやってきます

ウクライナ国立バレエ(旧キエフ・バレエ)がこの夏に再来日します。3年続く戦禍にありながら、力強く進化を遂げたバレエ団による贅沢な名作バレエのガラ公演が、J:COMホール八王子でも開催されます。J:COMホール2022年2月24日にロシアによるウクライナ侵攻が始まり、丸3年が経ちます。

戦禍にありながら、多くの困難を乗り越えて活動を続けるウクライナ国立バレエ(旧キエフ・バレエ)。ウクライナの芸術を代表する歴史ある名門バレエ団として高く評価され、世界各国で公演を行っています。日本でも多くのファンを持つ同バレエ団が7〜8月に来日決定しました。

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◇戦禍の中でバレエ団を率いる日本人の芸術監督

ウクライナ国立バレエ(旧キエフ・バレエ)を率いているのは、日本人の芸術監督です。寺田宜弘(てらだのぶひろ)芸術監督は、11歳でバレエを学ぶため単身でキーウに渡り、キーウ国立バレエ学校を経て名門キエフ・バレエ(現ウクライナ国立バレエ)に入団。ソリストとして活躍後、後進の教育に携わりバレエ学校の芸術監督を経てウクライナ国立バレエの副芸術監督に就任、2022年12月にウクライナ国立バレエの芸術監督に任命されました。

36年間キーウで暮らしバレエに従事していた寺田さんは、開戦前日の空港封鎖直前に外務省の避難勧告によって一旦キーウを出ましたが、すぐに戻れると思っていたと言います。戦争突入に信じられない思いでいましたが、日本に戻る選択を捨ててドイツに留まり、ヨーロッパの各劇場に連絡をして、多くのウクライナ人ダンサーや学生を受け入れてもらえるよう、ウクライナ支援に奔走しました。

そして2022年7月、バレエ団が例年行っていた夏の日本公演を実現するため、当時ヨーロッパ各地にバラバラに避難していたバレエ団のダンサーたちに連絡をとりドイツに集結して来日、戦争中で実現不可能と思われた日本ツアーを成功させたのです。ダンサー達自身が、このような状況のなかで、生きていく希望を持ちたいと、日本でのバレエ公演開催を強く望んでいました。

ヨーロッパを経由してキーウに戻った寺田さんは、混乱を極めるウクライナ国立歌劇場及びウクライナ国立バレエの稼働をサポートしていましたが、劇場の総裁から、新たな風を入れて国民も団員も希望を持てるようなバレエ団にしてほしいと芸術監督への打診があり、ウクライナという第二の故郷と芸術を守っていきたい、多くの人に希望を持って生きて欲しという思いから承諾。劇場の長い歴史の中で初の日本人の芸術監督が誕生したのです。

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◇戦争が起きてから3年間の軌跡

奇跡の公演と言われた2022年夏の日本公演は、7月15日の前橋公演を皮切りに8月9日の釧路まで、全20公演を行いました。「ウクライナの芸術は生きている」と世界に向けて発信したいと願った寺田さんとダンサーたちの想いが込められた公演は、ウクライナを支援したいと集まった日本の観客たちに感動を巻き起こし、ウクライナに残っていた人々にも勇気と希望を与えたといいます。

また、日本から寄せられたウクライナ国立歌劇場への義援金をもとにして、衣裳・舞台装置・振付を一新したヴィクトル・ヤレメンコ版「ジゼル」を制作して2024年1月に東京で世界初演。6月にウクライナでの初演を経て、2025年1月の来日公演では日本全国で披露。オリジナルの解釈を加えたラストシーンが話題となり、熱い支持を受けました。

また、ウクライナ国立バレエのダンサーたちの活動を応援するプロジェクトとして2023年12月に立ち上げた「トウシューズ基金」を元にトウシューズを購入、今年1月に贈呈式が行われました。

日本の観客の方々からのあたたかい支援に支えられ、ウクライナ国立バレエと日本の絆は、これまで以上に強く親密になっています。

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◇今回の公演の見どころ

伝統ある名門ウクライナ国立バレエの実力派ソリスト達が多数出演し、名作バレエの見どころを凝縮したガラ公演をお贈りします。4歳のお子様からご入場可能なので、家族で楽しむのにぴったりな公演です。バレエ好きなファンの方も、お子様も楽しめる、華やかな作品を集めました。

「スペシャル・セレクション2025」では、群舞も出演する「ラ・バヤデール」や「ゼンツァーノの花祭り」のほか、幻想的な舞台で踊る「瀕死の白鳥」「ラ・シルフィード」など、優雅なクラシック・バレエの醍醐味をお楽しみいただけます。「親子で楽しむ夏休みバレエまつり」は、名作バレエの上演に加えてわかりやすく内容を解説するMCが入り、会場が楽しい雰囲気に包まれます。こちらの公演では、小学生以下のお子様はこども料金でご入場できます。

多くの困難を乗り越えて新たな歩みを続けるウクライナ国立バレエがお届けする、感動の夏公演にご期待ください。

◇ウクライナ国立バレエ芸術監督より〈寺田宜弘芸術監督からのメッセージ〉

今でもキーウの街はサイレンが鳴り響き、ウクライナ東部では多くの人が戦争で命を落としています。私たちは戦争という恐ろしい現実の中で生活しながらも、ウクライナの文化を守り、発展させ続け、皆さまに喜びと感動を与えられるように活動を続けています。キーウでは、公演を観に来たお客様から、「美しい世界観に浸り、戦争を忘れることができた」「感動するという体験ができた。生きていてよかった」などのお声もいただいております。どんな時代であっても、芸術が人々の心に寄り添い今日まで続いてきたことを実感しております。

1972年から続くウクライナ国立バレエと日本の交流は特別なものです。私たちの公演が、多くの方たちに、勇気と希望を与えられるように願っています。そして、今回の夏の日本公演では、特に子供たちに喜んでいただけるようなプログラムをご用意しています。是非ご家族でお楽しみください。

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ウクライナ国立バレエ芸術監督 寺田宜弘

■公演タイトル

「スペシャル・セレクション2025」~ウクライナ国立バレエ(旧キエフ・バレエ)~

「親子で楽しむ夏休みバレエまつり」~ウクライナ国立バレエ(旧キエフ・バレエ)~

詳細はこちら。

■公演日程

2025年7月18日(金)~8月11日(月・祝)

■会場

J:COMホール八王子ほか

東京、神奈川、愛知、京都、大阪ほか 全24公演予定

■チケット料金

全席指定7,500円~8,000円(※各地別料金) 

※こども料金5,000円「親子で楽しむ~」公演のみ

■予定演目

「ドン・キホーテ」、「ラ・バヤデール」、「海賊」、「コッペリア」、「瀕死の白鳥」、「ゴパック」各抜粋

※公演タイトルにより異なります

■出演予定

I.クラフチェンコ、M.スハルコフ、A.シェフチェンコ、K.ミクルーハ ほか

※「親子で楽しむバレエまつり」のみMC:【東京公演】本田千晃(ちあこちゃんねる)、【大阪公演】松浦景子(バレリーナ芸人) 

■公演詳細、チケット情報 

※3月中旬より公開予定  <こうらんしゃ で販売> 

■先行発売予定光藍社WEB、電話:2025年3月下旬(※公演地により先行発売期間別)

■一般発売予定2025年4月下旬

八王子公演:2025年8月11日(月・祝)14:00 J:COMホール八王子

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2025年2月でウクライナ侵攻から3年。
美しい文化を持った人々の平和を願わずにはいられません。

ウクライナを離れ日本の支援で避難生活している人はおよそ2000人、日本にいらっしゃいます。

八王子でも公演を行うウクライナバレエ、お時間が合えばぜひご観覧ください。

J:COMホール八王子はここ↓

記事協力:光藍社

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