【八王子市】八王子の歴史を未来へ! 桑都の杜に「八王子歴史・郷土ミュージアム」がオープン。ものづくり体験や親子で楽しめるスペースも

八王子の歴史や文化を、見て、学んで、体験できる新たな施設が誕生しました。
2026年10月3日(土)、八王子駅南口の医療刑務所跡地に整備された複合施設「桑都の杜」がオープン。その中核施設の一つとして、「八王子歴史・郷土ミュージアム」が開館しました。
かつて養蚕や織物産業で栄え、「桑都」と呼ばれた八王子。長い歴史の中で育まれてきた地域の文化や、人々の暮らしを未来へつなぐ拠点として整備された施設です。
館内には、八王子の歴史をたどる展示室のほか、文化財を間近で見られる収蔵展示室、ものづくりを体験できる部屋、親子で過ごせるスペースなども用意されています。
歴史好きの方はもちろん、子どもと一緒に八王子のことを学びたい方にも気になるスポットです。

■「桑都の杜」の中核施設として誕生したミュージアム
「桑都の杜」は、八王子市子安町三丁目の医療刑務所跡地に整備された複合拠点です。
公園、ミュージアム、ライブラリ、交流スペースが一体となり、学びや交流、防災などの機能を備えています。
施設は、次の4つのエリアで構成されています。
八王子中央公園: 防災機能を備えた公園
八王子歴史・郷土ミュージアム: 地域の歴史や文化を未来へつなぐ施設
いこいライブラリ: 学びや交流、集いを促進する場所
SPOT HACHIOJI: 多様な使い方ができる交流スペース
「桑都の杜」は、誰もが自分らしく過ごせる居場所を目指して整備されました。歴史を学ぶだけでなく、公園で過ごしたり、人と交流したりと、さまざまな目的で訪れられる場所になりそうです。

なお、整備にはPFI事業という手法が採用されています。これは、民間の資金やノウハウを活用して公共施設の建設や運営、管理などを行う仕組みです。八王子市は医療刑務所跡地を国と都から取得するため、用地取得費などとして2021年度に約51億7,000万円の予算を計上しました。敷地の3分の2を市が国と都から取得し、残りは国から無償貸与されています。

■原始・古代から現代まで。八王子の歩みをたどる展示
八王子歴史・郷土ミュージアムでは、原始・古代から現代までの八王子の歴史を、展示を通してたどることができます。
展示室1では、八王子の歴史を「歴史絵巻」として紹介。人々が行き交い、文化が交わってきた道のりを通じて、まちの成り立ちや人々の暮らしを知ることができます。
館内の吹き抜けロビーでは、日本遺産「桑都物語」についても紹介されています。
八王子がどのように発展し、養蚕や織物の文化がどのように受け継がれてきたのか。普段暮らしているまちの歴史を改めて知ることで、見慣れた風景も違って見えるかもしれません。
展示室2・3では企画展や特別展を開催。展示室3は、国宝や重要文化財の展示にも対応できる機能を備えています。

■普段は見られない収蔵庫の一部を公開! 力織機にも注目
注目したいのが「収蔵展示室」です。
博物館やミュージアムでは、収蔵された文化財の多くは保管庫に収められ、普段は見ることができません。
八王子歴史・郷土ミュージアムでは、収蔵庫そのものを公開する展示室が設けられています。
館内では、八王子の織物産業のシンボルである力織機が来館者を迎えます。
*力織機(りきしょっき)とは、水力や蒸気機関、電力などの外部動力を使って布を織る機械織物の総称です。手織り機に比べて生産性が飛躍的に向上し、八王子織物の生産力を格段に上げました。
織物のまちとして栄えた八王子の歴史を、実際の機械や資料を通して感じられるのは興味深いですね。
八王子の産業やものづくりの歴史に関心がある方は、ぜひ注目してみてはいかがでしょうか。

■ものづくり体験室で、八王子の文化を体験!
展示を見て学ぶだけでなく、実際に手を動かして楽しめる場所もあります。
「ものづくり体験室」では、伝統的なものづくりを通じて八王子の文化に触れられるほか、工作や講座、イベントなども行われます。
歴史や文化について知ったあとに、自分で何かをつくってみることで、より身近に感じられそうです。
子どもたちが地域の伝統やものづくりに興味を持つきっかけにもなりそうですね。
また、館内には「郷土ラボ」も設けられています。ワークショップやセミナーなどを通じて、八王子の歴史文化を研究したり、新たな創造につなげたりするための場所です。
歴史を保存して伝えるだけでなく、市民が参加しながら地域の文化を育んでいくことも、このミュージアムの特徴です。

■親子で利用できる「おやこひろば」も
小さなお子さん連れの方にうれしいのが「おやこひろば」です。
養蚕農家に関する素材展示のほか、福祉事業所と協働開発した玩具や絵本などが用意されています。
親子で過ごせるスペースなので、子どもと一緒に八王子の歴史や文化に触れるお出かけ先としても利用できそうです。
歴史展示をじっくり見たい大人も、ものづくりを体験したい子どもも、それぞれの楽しみ方ができるのが魅力ですね。

■伝統芸能や市民の文化活動の舞台も
ミュージアムには「リフォームプライス杜の舞台」という施設もあります。
総檜造りの舞台で、伝統芸能をはじめ、市民による多彩な文化・芸術活動が楽しめる場所として整備されています。
展示を通して歴史を知るだけでなく、地域の文化に触れたり、活動を鑑賞したりする機会も生まれそうです。
「桑都の杜」全体が、歴史や文化を学ぶ場であると同時に、人々が集い、交流する場所を目指していることが伝わってきます。

■「はちはく」とともに、八王子の歴史を知る新たな拠点に
八王子の歴史を紹介する施設としては、1967(昭和42)年にオープンした八王子市の「郷土資料館」が、「桑都日本遺産センター 八王子博物館」愛称「はちはく」になり、市民に親しまれてきました。
今回オープンした八王子歴史・郷土ミュージアムは、展示室や収蔵展示室、ものづくり体験室などを備え、地域の歴史文化を幅広く紹介する施設です。
日本遺産「桑都物語」についても紹介されており、八王子の歴史や文化をより深く知るための拠点となりそうです。
八王子の歴史を受け継ぎ、次の世代へ伝えていくこと。そして、市民が地域の文化に触れ、新しい活動を生み出していくこと。
八王子歴史・郷土ミュージアムは、そうした役割を担う場所として歩み始めました。
八王子駅南口に誕生した「桑都の杜」を訪れた際には、公園やライブラリとあわせて、地域の歴史に触れてみてはいかがでしょうか。

八王子歴史・郷土ミュージアム 施設情報
開館日: 2026年10月3日(土)
所在地: 東京都八王子市子安町三丁目26番1号
開館時間: 10:00~18:00
アクセス: JR中央線八王子駅南口から徒歩約10分、京王線京王片倉駅から徒歩約8分
常設展観覧料
一般:300円
小・中学生:200円
未就学児:無料
各種障害者手帳をお持ちの方と介助者1名:無料
※おやこひろばの利用と、ものづくり体験室・リフォームプライス杜の舞台の貸室利用は20時までです。
休館日
展示室・歴史ライブラリ・郷土ラボは、毎週月曜日(祝日の場合は開館し、翌平日休館)、館内整理日、年末年始など。
ものづくり体験室・おやこひろばは、毎月第2月曜日(祝日の場合は開館し、翌平日休館)、特別整理日、年末年始など。

上の写真は医療刑務所のシンボルの桜の木と塀。こちらも歴史を伝える貴重な資料として大切に保存されています。
桑都の杜はここ↓






