【八王子市】小津町でツキノワグマの緊急銃猟を実施。都内初の措置、市が安全注意を呼びかけ
2026年9月28日、八王子市小津町の農地において、くくり罠にかかったツキノワグマ(成獣1頭)に対し、八王子市ツキノワグマ対応マニュアルに基づき緊急銃猟が実施されました。
東京都内において、ツキノワグマの緊急銃猟が行われたのは今回が初めての事例となります。

小津
■ 発生の経緯と対応
現場は小津町の向橋から北西約150メートルの農地で、八王子市の対応マニュアルでは「人の日常生活圏」に区分されるエリアです。
午後3:30頃
高尾警察署から八王子市へ、小津町で民間団体が設置したくくり罠にツキノワグマが誤捕獲されているとの情報提供が入る。
午後5:03
八王子市ツキノワグマ対策本部を設置。
午後5:13
現場からの報告に基づき、初宿和夫市長が緊急銃猟の実施指示を承認。
午後5:29
高尾警察署員の立ち会いのもと、株式会社フォレスターズプロ(捕獲者)により緊急銃猟を実施。

くくり罠 写真はイメージです
八王子市内では、今年4月に元八王子町2丁目の雑木林で出没が確認されたほか、5月17日に上恩方町でクマとみられる動物が撮影され、8月には高尾山中腹の登山道付近でも目撃されるなど、ツキノワグマの出没が相次いでいました。

小津川上流
■ 市長コメントと市民への注意喚起
緊急銃猟の実施にあたり、初宿和夫市長は以下の通りコメントを発表しています。
「小津町で捕獲されたツキノワグマ1頭について、本日午後5時13分に、市ツキノワグマ対策本部を通じて、緊急銃猟実施の指示を行いました。これは、人の日常生活圏において、捕獲されたツキノワグマによる人的被害を未然防止するため、緊急銃猟を実施したものです。」
小津町周辺はもともとツキノワグマの生息域となっています。万が一クマと遭遇した場合は刺激せず、背を向けて走ることなく、静かに距離を取ることが重要です。

小津町
ハイキングや農作業などで山間部や生息地域へ立ち入る際は、以下の3点について改めて注意が呼びかけられています。
音を鳴らす
クマ鈴やホイッスル、ラジオなどを携帯し、音を出して自身の存在を知らせる。
行動する時間帯に注意する
早朝や夕方、日没後などの薄暗い時間帯の入山や外出は控える。
ゴミや食べ残しは持ち帰る
クマを引き寄せる原因となるため、屋外に食べ物やゴミを絶対に放置しない。
近隣にお住まいの方や、山間部周辺にお出かけの際は、安全対策を十分におこなって行動してください。

小津川にかかる橋
■ 豊かな自然と澄んだ風景が広がる小津町の魅力
今回話題となった小津町は、緑深い山々に抱かれ、清らかな清流と四季折々の風景が広がる八王子の自然豊かな地域です。
なかでも自然の豊かさを象徴するのが、知る人ぞ知るスポット「モリアオガエルの道」です。初夏になると美しい木々の緑に囲まれた道沿いや水辺で、天然記念物にも指定されるモリアオガエルの神秘的な生命の営みを間近に感じることができます。
都会の喧騒を離れ、鳥のさえずりや川のせせらぎに包まれながら懐かしい日本の原風景に出会える魅力あふれるエリアだからこそ、地域本来の穏やかな自然と安全が守られることが望まれています。
山間部周辺にお出かけの際は、ルールを守って安全対策を徹底しながら過ごしましょう。

モリアオガエルの道に続く林道







