【八王子市】都営長房団地に 2021年春、大型ショッピング施設等が開業します
築50年を超える建物もある長房団地が、新たな街へと生まれ変わる「八王子市長房地区まちづくりプロジェクト」が動き出しています。
60年近く前の日本中が沸いた高度成長期に、近代的なモダン団地として建てられ大人気だった長房団地も老朽化が目立ち、空室のある棟も出てきています。
子供のはしゃぐ声も減り、みずほ銀行も窓口業務を無くし、ちょっと寂しい黄昏色の街になりつつありました。
しかし、スーパーアルプスとカインズを核にした大型商業施設の建設事業が東京都により始まり、2021年開業の運びとなりました。現在の工事の様子はどうなのか見てきました。
スーパーアルプスの入るA棟。丈夫そうな鉄骨が組まれていました。
「八王子市長房地区まちづくりプロジェクト」は、昭和37年から昭和51年にかけて建設された約3,600戸の団地である都営長房団地の敷地の一部を利用して行われる大規模な事業です。
この事業では、商業、医療、福祉等の生活支援機能を誘導することにより、周辺を含めた地域の身近な生活やコミュニティを支える、誰もが暮らしやすい生活の中心地の形成を図ることを目的としています。
カインズの入る予定のB棟は、見える範囲ではどんな建物になるのかはわかりませんでした。
こちらは地下が無いので工事期間も短そうです。
施設概要
A棟の計画用途
1階
- スーパーマーケット……ALPS(アルプス)
- ドラッグストア
- 100円均一
- 飲食、交流スペース
- ATM 他
2階
- 診療所(内科、小児科、歯科)
- 在宅療養支援診療所
- 調剤薬局
- 地域包括支援センター
- 訪問リハビリテーション
- 訪問看護ステーション
- フィットネス
- クリーニング
- 屋上駐車場 他
地下1階
- 駐車場
付帯施設
- 屋外交流スペース、広場 等
東敷地の計画用途
1階
-
ホームセンター……Cainz(カインズ)
2階
-
広場、菜園
- 屋上駐車場
これだけの業種が入居していれば、日常生活で困ることはほぼなさそうですね。
ただ大きな商業施設ができるだけではなく、長房町の再生を目的として東京都が音頭をとって始まったまちづくりプロジェクトは、スーパーマーケットを核に、ホームセンターやドラッグストアなど、日常生活をサポートする店舗が複合した施設を設置、宅配サービスなど地域密着型のサービスを展開し、地域のかかりつけ医を中心に、在宅医療等地域ニーズに応じた医療や介護サービスを提供します。
屋内外の交流スペースを設け、地域の多世代の方が日常的に集まり交流できる「居場所」をつくるとともに、地域団体と連携し様々なイベント等を実施し、既存樹木を利用した広場や、地域住民が利用できる菜園を設置するなど、緑豊かな環境を生かした地域の生活の場を創出するものです。
長房団地に住んでいる人の利便さだけではなく、開業したら遠くからも人が訪れ町に再び活気があふれそうですね。
開業予定は2021年春。とても楽しみなプロジェクトです。