【八王子市】大好きな駅舎はどうなるか心配。長年の悲願ついに具体化か。高尾駅南北通路整備が始まります
入場料を払わないと南口と北口を行き来できない高尾駅に、南北自由通路がついにできそうです。
八王子市は、高尾駅周辺整備事業にあたり、東日本旅客鉄道株式会社(以下「JR」)ならびに京王電鉄株式会社(以下「京王」)と、「高尾駅南北自由通路整備事業に関する基本協定書」を平成26年6月に締結しました。
これまで、この協定に基づき、南北自由通路の整備及び橋上駅舎化を進めてきましたが、事業費が肥大化するなど着工に向けた様々な条件が整わず、平成29年度より施設計画の見直しを進めていました。
このたび、JR、京王、本市の三者による協議が整ったことから、令和4年12月に「高尾駅南北自由通路整備に関する変更基本協定」を締結しました。今後は、見直し内容を踏まえ、設計や各種手続きを進めていく予定です。
なお、北口駅前広場については、一部を先行して段階的な整備を行ってきていましたが、自由通路整備の進捗にあわせて、引き続き整備を進めるそうです。
具体的な内容やスケジュールについては、今後、決定次第八王子市役所から発表があるそうです。
JR高尾駅は橋上駅になり、南北自由通路が計画されています。
事業概要
高尾駅南北自由通路:約100メートル、(仮称)新南口(市道浅川78号線接続部)
JRの駅施設(橋上駅)
京王の駅施設(自由通路と現南口を結ぶ『通路(コンコース)』約80メートル含む)
北口駅前広場(約5,000平方メートル)
これまでの経緯
- 平成12年11月に約46,000人の署名を添えた要望書が市に提出されました。
- 平成24年度に制定した高尾駅周辺整備基金条例に基づき、これまでに約22億円を積み立て。
- 平成26年6月に「高尾駅南北自由通路整備に関する基本協定」をJR、京王、八王子市の三者で締結。
- 平成27年度に自由通路および北口駅前広場を都市計画決定。
- 平成29年度に物価高騰などから事業費が肥大化したため、自由通路の平成30年度着工は延期することを決定。
- 令和4年(2022年)12月に施設計画の見直しに関する協議がまとまり、変更基本協定を締結。
今後のスケジュール(予定)
- 令和5~6年(2023~4年)度 基本・実施設計の実施
- 令和7年(2025年)度 都市計画変更の手続き
令和8年(2026年)度以降で、早期の工事着手を目指していくそうです。
JR高尾駅の現駅舎(木造駅舎)の再築について
JR高尾駅の現駅舎(木造駅舎)は、地域のシンボルであるとともに、歴史的には、昭和2年の「大喪の礼」において、新宿御苑に造られた大葬用仮停車場の用材を使用し、現位置に建てられたと言われており、貴重な外観デザインを有した文化財的価値のある建築物です。
自由通路整備により撤去される現駅舎については、市民や議会からの保存を求める声も多いため、旧陵南会館跡地、現在の東浅川保健福祉センター第2駐車場用地に移築する予定でしたが、このたび、東日本旅客鉄道株式会社が既存駅舎周辺での再築を検討することとなったそうです。