【八王子市】八日町の名物おじさん、パンカツ協会会長のお店が閉店しちゃうとのこと。ただいま絶賛セール中

八王子市八日町、甲州街道とみずき通りの交差点にあるカトウ洋品店はこの地で70年以上の歴史を持つお店です。
織物のまちとして活況に沸いた時代から、デパートの屋上で松田聖子や山口百恵がミニコンサートを開催し歩行者天国に人が溢れた活気のある時代を過ごし、住宅街となりそうな現在の八王子の街を見守ってきたお店です。

長く地元の方に愛されてきたカトウ洋品店が2025年12月末を持って閉店することになりました。
店主の加藤さんは八王子から百貨店がなくなった今も、大手デパートのバイヤーが仕入れている問屋へ行き、センスの良いアウターを仕入れたり、着やすいお手頃価格の日常着を仕入れています。
しかしながら、ファストファッション一辺倒の流れで東京の繊維街や問屋街から撤退する企業が増え、仕入れも難しくなってきたそうです。

シニア世代の婦人服、衣料品雑貨販売を主に扱う「カトウ洋品店」は、希少な国内生産のニット製品、ブラウス、ズボン、ソックスなど扱うメーカーを探し、実際に使って、良いと思えたものにこだわり販売されていました。上の写真のズボンなどももう製造されない最後の販売品だそうです。
腰の曲がった方が身につけても背中が出ないデザインのズボンなどは、加藤さんもアイデアを出したものだそうです。

普段着にちょうど良いおしゃれすぎないけれどセンスの良い1着が見つかる加藤洋品店。
店番をしている加藤さんのお母様は90歳を超えた今も現役バリバリで、優しい笑顔で接客してくれます。
お母様とおしゃべりだけをしにくるお客様もいらっしゃるそうです。

加藤洋品店には洋服だけではなく、靴下やバッグなども置いてあります。
中国まで加藤さんが買い付けに行ったヴィンテージの蓋付きマグカップは閉店セールで市価の半額以下の値札がついています。
以前号外NETで紹介した、貴重な中国製ホウロウ洗面器も多少置いてあるそうです。

惜しまれながら閉店するカトウ洋品店は12月末まで、閉店セールを開催しています。
20%から50%引きのものが数多く用意されていますが、早めに来店した方が種類やサイズが豊富かもしれません。
自分用だけでなく、クリスマスプレゼントに選んでも良い品がたくさんありますよ。

加藤さんは八王子にシアワセのタネを撒こうと目指して、店の切り盛りの他にも地元の小中学校に世界の文化を伝える催しを提案したり、八王子の観光事業にアイデアを出したり、日本パンカツ協会会長としてイベントやお祭りで自らパンカツを製造販売したりと毎日フル回転おじさんです。お店の閉店後も忙しそうな日が続きそうですが、お身体を大切にこれからも八王子の発展に寄与してくださいね。
なお、婦人服などを販売するカトウ洋品店は閉店してしまいますが、登山やバイク、アウトドアにも人気の防寒インナー「ひだまり肌着」のチョモランマと極、タオルや手ぬぐいは今後も販売を継続するそうです。
カトウ洋品店はここ↓






