【八王子市】上野町の本立寺は開放されたお寺。お散歩途中に寄っても心寂しい時に訪れても素敵な場所です。
秋の夕暮れに柔らかな光を放つ本立寺(ほんりゅうじ)の夕刻。
八王子の中心街にありながら、そこだけは空気の流れが違うような静寂に包まれています。
本立寺は、永禄9年(1566)、滝山城城下に建立。
慶長元年(1596)年、現在の上野町に移転再建。身延山久遠寺の直末寺として法主猊下が江戸往還の際には甲州道中「御宿院」となり、江戸城大奥の方々が身延参詣の途次にもお泊まりになられたそうです。
大門・本堂・祖師堂・浄行堂・鐘楼・書院・方丈がありましたが、昭和20年8月2日の八王子大空襲によって全ての伽藍が烏有に帰しました。
戦後、消失を免れた「延寿祖師像」をお祀りするために、いち早く本堂再建がなり、庫裡、摩利支天堂と順次復興を遂げ現在の姿に繋がっています。
こんなに大きく歴史のあるお寺ですが、住職さんはとても現代的でフレンドリーな方です。
例えば子供がどろんこになって遊べるような場所があればという相談には、お寺の持っている土地を無償で貸し出し「天神町ぼうけんひろば」を誕生させました。
スマホやパソコンでの新型コロナ接種の予約が難しい方には、市からの手紙さえ持って来れば、どなたにも予約のサポートをしてくれます。
そんな本立寺がお坊さんになりたい人を募集しています。
男女問わず、お寺に生まれた方でもなく、お坊さんになりたい人を募集・教育・育成しているそうです。
専用の寄宿舎は個室で5人が生活でき、現在は4人が暮らしています。
本立寺には信者さんでない方も気軽にくつろげる素敵なスペースがあります。
コンクリート打ちっぱなし、ガラス張りのこの場所は、冷暖房やWi-Fiも完備していて、お散歩途中に立ち寄ってお弁当を食べたり、静かな場所で一人時間を過ごしたい時など、どなたも断りなく無料で利用することができます。
暗くなれば壁に映し出されたプロジェクターで、YouTubeなども鑑賞できます。
こちらは一見普通の水道ですが、お寺の地下から湧き出す水を汲み上げている井戸水が出てきます。
コーヒーやお茶をこの水で淹れるとおいしいと評判で、毎日容器持参で通う方もいるほど。
この飲用適合のお水も、どなたにも無料で分けてくれています。
涼しくなってきてお散歩にもいい季節になりましたね。八王子市内には寺社がたくさんありますが、本立寺のように開放されたお寺で一休みするのもいいですね。
本立寺では、一般の方でも、お寺でヨガをする寺ヨガや、写経会、朝のお経などにも気軽に参加することができます。
また、お寺に生まれなくとも、年齢を重ねていても、お寺の仕事に興味のある方は本立寺にお話を聞きに行ってみてください。これからの人生にプラスになるお話が聞けるかもしれませんね。
本立寺はここ↓
Feet and head
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