【八王子市】あなたの母校の校歌に「山」はある?八王子で見えた自然体験との意外な関係を都立大が研究

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都立大学

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校歌の「山」が子どもたちを外へ連れ出す?八王子の学校で見えた意外な関係
八王子市内の小中学校の校歌に登場する「山」という言葉が、子どもたちの自然体験に関係しているかもしれません――。

東京都立大学の研究チームが、市内の公立小中学校を対象に興味深い調査結果を発表しました。

高尾山

高尾山から八王子市内を望む

校歌に「山」がある学校ほど自然体験が多い傾向
調査では、八王子市内の学校の校歌を集め、「山」「峰」などの言葉が使われているかを分析。さらに、自然体験行事や近隣の緑地利用についてアンケートを実施しました。

その結果――
校歌に「山」や「峰」といった言葉が含まれている学校ほど、近くの公園や緑地を授業などで活用している傾向が見られたということです。

一方で、高尾山のような具体的な地名が入っているかどうかは、教育活動との明確な関係は見られませんでした。

なぜ「山」という言葉が影響する?
研究では、こうした背景として「文化的サービス」という考え方に注目しています。

自然は景色の美しさや地域への愛着といった“目に見えない価値”も持っていますが、校歌はそれを日常的に子どもたちへ伝える役割を持っています。

つまり――
校歌に登場する「山」という言葉が、子どもたちや学校にとって身近な自然への意識を高め、実際の行動(外での学び)につながっている可能性があるというわけです。

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八王子市内の公立小中学校と、アンケートの回答が得られた学校の分布地図。画像はプレスリリースより

八王子ならではの「校歌文化」
八王子といえば、やはり山のまち。

多くの学校で歌われている校歌の中にも、山や自然の風景が織り込まれています。今回の研究は、そうした“当たり前にある文化”が、実は教育活動にも影響しているかもしれないことを示しました。

子どもの体験が未来につながる
子どもの頃に自然と触れ合う経験は、将来の環境意識にも影響するといわれています。

校歌という身近な存在が、知らず知らずのうちに子どもたちを外へ導いている――。そんな可能性を感じさせる今回の研究結果でした。

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研究の詳細
 八王子市内の公立小学校67校、公立中学校35校、小中複合学校2校を対象に、各学校の公式ウェブサイトから校歌の歌詞を収集しました。学校での自然関連教育活動については各校を対象にアンケート調査を実施し、自然体験型の学校行事の有無、地域の自然保全団体の活動への参加の有無、教育活動における近隣の緑地利用の有無を尋ねました。全103校(小中複合学校を含む)から収集した歌詞のうち、アンケート調査の回答が得られた63校の校歌について、八王子市の自然環境における象徴のひとつである高尾山に着目し、校歌に含まれる「高尾山」という単語および、山に関連する単語を抽出しました。その結果、63校のうち7校の校歌には「高尾山」という語が含まれており、30校では何らかの山に関連する単語が確認されました。特に「山」や「峰」は比較的多くの校歌に登場していました。アンケート調査の結果、自然体験型の学校行事を行っている学校は29校、近隣の緑地を活用している学校は42校でした。なお、自然保全団体の活動への参加は3校にとどまり、統計解析に十分な件数が得られませんでした。これらのデータをもとに統計解析を行ったところ、「高尾山」という具体的な地名が校歌に含まれていることは、自然関連教育活動と有意な関係を示しませんでした。一方で、「山」「峰」などの山に関連する単語が校歌に含まれている学校、あるいはそのような語がより多く含まれている学校では、近隣の緑地を教育活動に利用している傾向があることが示されました。この結果は、地域の自然環境を象徴するような単語が校歌に含まれることで、学校教育において地域の自然環境を積極的に活用するという行動が喚起されている可能性を示唆するものです。

高尾山八王子には高尾山をはじめ陣馬山や景信山など、身近にハイキングに向いている山がたくさんあり、小中学校では遠足に行く機会も多くあります。
身近に山や自然を肌で感じられる感性が、八王子っ子には自然と備わるのかもしれませんね。

・プレスリリース

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